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回想

私の名前はイブ。


好きなことは、農業とお料理で、、。


戦いとか、怖いのはちょっと苦手。


でも私は【悪魔】として生まれた。そして実家は代々、強い戦士排出してきていて、【天界】ではけっこう有名らしい。



だから家で私の居場所は無かった。


【悪魔】として生まれたのに攻撃スキルのひとつも覚えられない、愚図な私には。


いやひとつだけ私にも居場所はあった、妹のエンジュちゃんだ。エンジュちゃんだけは私の癒しだった。生きている意味と言い換えても良かった。


エンジュちゃんだけは、私の特技を認めてくれたし、料理を美味しいと言って食べてくれた。

それだけじゃ無かった。単純に妹の性格も、考え方も大好きだった。

器用に何でもこなすところも尊敬していた。



だから、エンジュちゃんが【天界】から追放されて案内人にされてしまったことが私は許せなかった。こんな仕事、私みたいな愚図に任せておけばいいのだ。


可愛くて頭も良くて何でもできるエンジュちゃんに任せるような仕事では無い。


でも、私は心のどこかで、エンジュちゃんと一緒にいられることが嬉しいと思ってしまっていた。


私は悪い子だ。


エンジュちゃんは大きなことを為せる子なのだ。こんなところで私と案内人なんかをしている場合では無い。


どうかエンジュちゃんだけでも、自由に羽ばたいて行ってほしい。



私は地上の大陸を見下ろした。


このどこかに、そんな場所があったらいいな。


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