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回想

俺はバートル!戦闘狂だ!


戦いこそ至高。訓練し、修行に明け暮れ、強くなって強敵に挑む。これに勝る喜びは無し。


【龍人】として生まれた俺は、戦い好きな種族の中でも1番の戦闘狂として知られていた。


俺自身はそのようなつもりは無いのだが。まあ、別に自分がどう思われているかはどうでもいい。


そんなことより訓練だ。

そんなことより魔物狩りだ。



今日も仲間たちと一緒に魔物狩りに出かける。


仲間たちが臆している時も、俺は笑いながら敵を薙ぎ倒した。


故郷の村では、俺のことを1番の希望だと言って多くの人が近づいてきたし、様々な贈り物もしてもらった。


しかし俺は全く興味が無かった。


まだだ、まだ全然足りない。この世界にはまだ見ぬ強者が溢れているはずだ。もっともっと強くなって、その者たちと戦うのだ。俺は現場に全く満足していなかった。



だからだろうか。仲間だと思っていたやつの、暗い心に俺は全く気付いていなかった。


彼らは俺のことを妬んでいたらしい。



仲間たちの裏切りによって、俺は【奴隷の腕輪】を装着されてしまった。


世界の強者と戦うために、世界中の知識を積極的に集めるようにしていた俺は、これがどんなものかも詳しくわかっていた。


俺はもう、スキルを複数種類獲得することも、レベルを上げることも出来なくなった。


これで俺の夢も壊れさり、強くなることも出来なくなった。




そう思ったら大間違いである!!


レベルが上がらずとも他に強くなる道はあるはずだ!俺は村を出て、1人で修行に打ち込むことにした。



それから2年。いくら魔物を倒しても全くレベルが上昇せず、大きく成長できたとは思えなかった。しかしそれでも、何かを掴めそうな、そんな気がしていた。


何かきっかけがあれば、大きく躍進出来そうな、そんな予感だった。


俺は考え、闘技大会に参加することにした。対人戦をすればなにか閃きを得られるかもしれないと思ったからだ。


そして折よく開催が目前に迫っていた【ドラールトーナメント】に参加を申し込んだのだった。

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