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06 考察


 まずはパンフレットにある目撃情報多発地点を目指そうとしたら、



「ちょっといいですか、皆さん」


 何かな、カミス君。



「このパンフレットにある地図の目撃情報の場所、共通点があるんですけど」


 ふむ。



「まずは、人里近くってこと」

「人里近くで人目が多いから発見数も多いのかも知れないんですけど、こんなに大勢の冒険者が森中を探しているのに目撃情報が偏っているってことは、やはり人里近くにひんぱんに出没してるんじゃないかなって」


 ふむふむ。



「次に、人が住みやすいところってこと」

「確かスライム系って種類によって好みの食べ物が偏ってるはずなんだけど、人里近くやきれいな水場や果樹園や魚の養殖場の近くの目撃情報が多いってことは、人に近い食性だと思うんです」

「つまり人間が住みやすいところに、上手く隠れ住んでるんじゃないかなって」


 ふむん。



「やみくもに森の中を歩き回るよりも、人里近くで擬態しているのを探す方が効率的かなって……」


 凄いな、カミス君。


 シナギさんが師匠って呼ぶのも分かるよね。



「本当に凄いお人なのです」

「もしこれで『ケルミラ』が見つかったら、これからは師匠では無く、名探偵カミス師匠と呼ばせていただくのです」


「勘弁してくださいよぅ」



 よし、では村の近くの水場や食料豊富な場所を重点的に、って感じで行こうか。


 と、その前に、今の素晴らしい考察に敬意を表して、


 カミス君に1ポイント追加って事で、どうかな。



「異議無しっ」×2


 それじゃ、カミス君にポイント追加で。



「ありがとうございます」



 では、探索開始!



「はい」×3



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