05 探索
朝食も美味しかったですが、
サービスであの娘さんの特製手づくりお弁当までいただいちゃいました。
シナギさんのモテっぷり、まさに絶好調。
気持ちよく宿泊出来たし、
それでは、レア魔物捜索に出発。
おっとその前に、まずはギルドで情報を。
小さな村なのに、ギルドはかなり立派な建物、
さすがは『ケルミシュ』
栄えております。
そして、受け付けカウンターの脇に大きく表示されている注意事項。
『希少種『ケルミラ』は国の保護対象生物です』
『捕獲成功の際は、必ずギルドに届出を』
『『ケルミラ』の無許可での保有や不当な扱い等の違法行為は、国から厳罰を課せられます』
成る程、魔物の名前は『ケルミラ』
目撃情報などをまとめた無料パンフレットを入手。
スライム系なので、形は不明確、大きさも個体によって様々、色まで自在に変えちゃうとか。
とても臆病なので、発見・捕獲は非常に困難。
何より凄いのがその擬態能力。
目視での発見が難しいのはもちろん、
探索魔導具すら欺くほど。
「と言う事は『Gふなずし』の魔導探査は当てに出来ない、って事ですよね」
うむ、カミス君の言う通り。
流石に一攫千金のレア魔物、
一筋縄ではいかない、と。
「まずは森に行ってみましょうか」
おや、アラン君。
自信満々だけど、何か秘策あり、なのかな。
「いよいよ俺の出番って事ですよ」
乞うご期待って事だね。
期待しております。
それでは、いざ、森へ。