19 報告
それからは、道中何事も無く、
スマキ3号、無事にエルサニア王都のカミス邸に到着。
今回の件、みんなできちんと話し合いたかったので、モノカ邸に全員集合の招集連絡。
集まってくれたみんな、
突然戻ってきた俺たちに、びっくり。
ルルリエさんに会って、二度びっくり。
今回のアレコレを聞いて、三度びっくり。
あまり危ない事をしないでって、リノアに叱られた。
久々のリノアのハグで、気持ちを落ち着ける、俺。
カミス君もシナギさんも、絶賛ハグ祭り状態。
アラン君は……いろいろ大変そうですね。
「お疲れさまでした」
突然お宅に全員招集させちゃってごめんね、モノカさん。
「いえ、今後のメンバートレード厳選の件、肝に銘じます」
うん、エルサニアと同盟国だけじゃなく、外の情報にも、今まで以上に注意した方が良さそうだね。
「講師派遣の方も、単独行動は禁止、ですね」
なんだか最近、ちょっとキナくさいよね。
「ツァイシャ女王様にも、お伝えしてきますね」
ルシェリさんたち司法官経由だけじゃなく、直接お話しした方が良さそうだね。
「今後は『ゲートルーム』設置の新規開拓は控える方向で?」
いや、無理しない方向で、しっかり進めるべきじゃないかな。
いざという時の対応力向上、だよ。
「了解です」
「でもまずは、ロイさんたちはじっくり休息、ですよ」
うん、身体が鈍っている事を実感しちゃったんで、
きっちり休んだら訓練再開しないと。
「『ゲートルーム』と『システマ』以外の、緊急事案対応方法、考えた方が良さそうですよね」
みんなと相談、だね。
モノカさん、頑張ってくれてるけど、これ以上負担にならないようにしないと。
それにしても、最近本当に厄介ごとが増えてきたような、気がする。
うん、まずは、言われた通り休息が先。
今回の集まりは、いつもの宴会じゃなくて報告会兼お茶会。
一服したら、我が家に帰って、
がっつり休もう。




