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3章 47話 キャバ嬢再降臨?

腹、腹が痛い。食べ過ぎ? いやなんだ、この腹部に感じる懐かしい痛み。

でも明らかに重厚がまるで感じない優しさを感じる。

そうか? ついに僕のために沙耶奈も手加減って言葉を覚えてくれたんだ。 


「……むにゃむにゃ、ありがとう沙耶奈、沙耶奈さん。うん?」


目の前に仁王立ちしていたのは優しさに目覚めた愛の妹戦士沙耶奈でなく、

ナーニャと呼ばれていた獣耳の女の子で、


「おい、起きろタダ飯食らいっ」


ゴスッ……ドゴッ……ゴスゴスッ。

決して僕は痛みを嬉しく感じるマゾじゃないぞって、


「痛い、痛いって」


いや別にドエスって訳でもないけど。


「やめろ、キャバ嬢っ。

 暴力を振るうのは裏方の怖いお兄さんの仕事で

 テンプレが間違ってだな……」


「誰がキャバ嬢よ、この、この、ハレンチっ」


ドゴッ……ゴスッ。


通りで沙耶奈と違って足に力が入ってないわけだ。

深い睡眠を考えて起こすなら、もっと腰まで力を入れてちゃんと蹴らないとって

やばい、沙耶奈の調教でエスの思考が完全に植え付けられている?


「あたしを他の女と間違えるなんてあんた、最低な男ね」


薄々上手い話はないって思っていたけどやっぱりダメだったか?

それともこの子が最後のお持てなしとして僕を大人の階段に誘ってくれるのか? 

いやあの激おこのナーニャの顔はまずないな?

まあ、そんなギャルゲーみたいなイベントは早々起こるはずなかったんだ。

 

「そりゃあ、残念だったよな?」


僕も非情に残念無念な心の響きだけど。


「見ての通り、僕はお金は一文も持っていないから」


長老の別館? 離れにある客間に泊まらせて貰っていた僕。

異世界の変わった料理に舌鼓を打ち、こんな幸せが会ったんだって

噛みしめて味わっていたのに。

そりゃは食膳を運ぶヒトも男の獣人ばっかりっで、

きっと寂しい夜は女の子が癒やしてくれるんだって思った時もあったけどさ。

もう裏切られるのは学校や家で慣れている。

でも村ぐるみでのぼったくりバー経営とかもう異世界でもありえないって。


「そんな惨めなこと偉そうに胸を張って言うのって

 そうとう頭おかしいんじゃない。

 あんたの首元を見たらそれぐらい直ぐに察するわよ」


「……この奴隷の首輪か?」


やっぱり1度失敗して地に落ちたやったヤツは一生軽蔑される運命なんだ。

なら、1人で行動しているカティアも危ないんじゃないのか?


「どうせお前も僕を見て腹の底から見下して笑っていたんだろう?」


本音と建て前は違う。表裏一体で切っても切り離せないって理解している。


「そんな訳ないじゃない。

 あたしの死んだお婆ちゃんも元奴隷で酷い目に遭っていたんだからっ」


「ならどうして村ぐるみで詐欺まがいのことをやるんだよ。

 旅人を騙してお前達はそんなに嬉しいのか? 楽しいのか?」


「そ、それは……」


「なにも言い返せないだろ。そう言うことだよ」


このままノバラの村に止まるのは危険だ。悪いけど早く逃げよう。

そしてまたスフレの情報を早く集めないと。


「……でもあれだけ食べて飲んで長老様達にも歓迎されて、

 しかも温々の寝床まで用意してくれているのに詐欺まがいって、

 いったいあんた何様のつもりよ」


きっとカティアがこの場面に遭遇したら、「わたし達は神様ですが」

とか言い出して話を更にややこしくするんだろうな?

でも余り女の子の泣き顔を見るのは僕は好きではないから、


「ナーニャちゃんはお父さんに邪険にされたから、

 誰かに構って欲しかったんだよね?

 仕方ないな? お布団の横が空いてるから僕と一緒に寝ようか?」


からかうように僕はお布団の中に入りナーニャを手招きすると、


「誰があんたみたいな野蛮な男と一緒に寝るもんですか?

 バカにするのも程ほどにしなさいよねっ」


ゲシッ、ゴスッ……ドゴッ。ナーニャの口と手が

同時に出る必殺のかかと落とし。


「ストップ。ちょっとたんま。割れる、頭が割れるって。

 もうちょっと手加減って言葉をだな?」


「この変態、分からずやっ!」


この力で何もかも解決しようとする暴力タイプはまるで妹の沙耶奈と一緒だ。

まだ僕はこのノバラに来てからは世話になりっぱなしで、感謝の言葉しかない。

だから責めてナーニャの心がすっきりするまで蹴られまくられないと

償えないことだってある気がするからって……痛て、痛てて。

やっぱり妹の沙耶奈に調教されて僕はドエスになってしまったんだろうか?

お読み頂きありがとうございます。感謝感激雨あられです。

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この本主人公である篠染玲音のようにみんなに無視されるのが1番怖くて、

読者様の反応があるだけでどれだけ心が救われるでしょうか?

少しでも読者様の貴重なお時間を楽しい時間に変えられたら嬉しい限りです。

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