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2章 37話 初めての奴隷生活 05

「どうだ? フォルクス。そろそろ取引しようか?

 僕を直ちに解放したらお前の地位と名誉は一生保証してやる」


「はぁ、はぁ……良かろう。

 どーせお主の相場は安く見積もっても精々銅貨13枚ぐらいじゃろ。

 どうせセット割やら更に安くなるんだし、

 ほれバカ娘と合わせて買ってやろうかのぅ」


「では交渉成立だな?」


やったぞ。後はフォルクスに従ったフリをし続け、隙を突いて逃げれば

またカティアと共に旅をすることが出来るんだ。

カティアだけもう惨めな思いをさせないから。とことん落ちるなら僕も一緒だ。


「これはこれはお客様、このゴミのナンバー156も

 ヒトの心を操れるとなると付加価値が付き残念無念なことに

 立った今一気にお値段が跳ね上がってしまいました」


よっしゃーーー。価値が上がって僕にプレミアが付いたぞって。

あれ、あれ? だんだんと雲行き怪しくなってきているけど大丈夫なのか?


「うむ、それでいくらじゃ?」


「はい、セット割引も御料しても金貨20枚になります」


「うむむ、詐欺じゃ、詐欺じゃ、このバカ娘よりも高いではないか?」


「欲しかったですね。お客様。タイムサービスは先ほど

 終わったばかりでございます」


「そこをワシの気品溢れる顔で何とかならんかのぅ」


「お得意様であるフォルクス様でもここから値段を

 下げるのは少々難しいかと」


「うーむ、だがしかしまだこの男の能力が胡散臭いのぅ。

 そうじゃこの出来の悪い娘にストリップショーでもやって貰おうか?

 ワシ達がいやらしい目で見ている前で全裸になったらワシも

 信じてやるしかないのぅ」


こいつを心配して損した。このゲス野郎がっ。


「おい、ナンバー156。お前の力をお客様に披露してやるんだ。

 出来ないとは口を裂けても言わせんぞ」


「……まあ、そう急かすなって」


しかしこのままカティアに命令しないで時間を空ければ空けるほど

僕の信用性も落ちていく。

ごめんな、カティア。言うことを聞かなくても決して僕は怒らないから。

もうむしろ聞き流してもそのまま逃げてもいいから。


「我が名はレオンハルトが頼み込む。女よ、服を脱いで下さい」


自然と僕の語尾が変わる。人前で服を脱ぐ行為は誰でも恥ずかしいことだ。

ましてやカティアまだ若い女の子。僕よりも何倍も

恥ずかしいことだと思うから。


「重ねてもう一度言う。我が名はレオンハルトがどげさして懇願する。

 女よ、どうか服を脱いで下さい」


頼む、カティア。こんな情けないヤツの言葉を。今一度僕を信じてくれ。


「ほれ、ほれ何固まっているんじゃ。

 どうやらこの娘の頭では理解出来んようじゃったのぅ。

 どーれこのワシが服を脱ぐのを手伝ってやるかのぅ」


顔が赤面して小刻みにカティアの手と足が震えている。


「暗示が解ける。今のカティアに触れるんじゃないっ」


「ひぃ。お主たち野蛮人は意味不明な時にいつも声を荒よって。

 この猿以下の存在めっ」


これ以上フォルクスの汚い手をカティアの肌に触れさせたくない。

もういいんだ。僕の茶番に付き合わなくてもいいんだ。

カティアだけでも幸せに生きて欲しい。


「今のは全て……」


「……何だかわたし、体がとてもほてってきた」


カティアが僕の言葉に抗うように服を脱ごうと

頭をへっこませて両手を襟元に運ぶ。

そしてカティアの肌が黒のインナーを通しておヘソ、白のブラジャーが

透けて見えてくる。

それまで黙っていたナンバー32さんから歓声が舞い上がる。


「いいぞ、脱ーげ、脱ーげ、もっと脱ーげ」


ただ食事だけを与えられ、自分の買い取り先に怯えながら

生活してきた者に取って素晴らしい娯楽が舞い込んできた思う。

けど同じ男としてこの言動は余りにも非情過ぎる。

ナンバー32さんと僕とは違うんだ。

お読み頂きありがとうございます。感謝感激雨あられです。

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作者の書くモチベーションにも繋がってきます。

この本主人公である篠染玲音のようにみんなに無視されるのが1番怖くて、

読者様の反応があるだけでどれだけ心が救われるでしょうか?

少しでも読者様の貴重なお時間を楽しい時間に変えられたら嬉しい限りです。

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