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2章 32話 名案? 迷走? 02

「お前達いったい何をゴタ付いているんだよ?」


「姉さん」


姉さん?? 何だ? アリシヤお姉ちゃんじゃないのか?

そこにはアリシヤお姉ちゃんの変わりに露出高い黒い服を着た眉毛を

吊り上げた厳つい女性が立っていた。

外見からして修羅場を何でも潜ってきた怖そうな女のヒトだ。


「少しはお前達頭を使えよ、手を斬らなくても袋に穴を

 開けてカネを取り出せばいいだろ」


「さすがメラニー姉さん頭良いっ」


「お前達が間抜け過ぎるんだよ、腕がなくなったら売り物に

 ならなくなろだろ。それに高値になる女にまで手を上げて、

 傷物にして安く買い叩かれたらどうするんだい?」


「この女が生意気にこんな弱虫を勇者様だとか抜かすからつい手が……」


「その女も倒れているじゃない。

 ぼーっと見ていないで早く手当てをしてやれ。

 それと死なれたら遺体処理も困るだけだし、

 早くバカな男の行為をやめさせろ」


「命拾いしたなレオンハルトちゃん。その前にお宝、お宝っと?」


「……お願いだ、やめてくれっ」


あのナイフで僕の腕を切り落とせばきっとカティアだけでも救えるんだ。


「暴れるんじゃないっ。俺たちにぶっ殺されたいのか?」


必死に握りしめていた皮の袋の底から多量の金貨が出て落ちていく。


「すげぇーーー」


「俺たち一生遊んで暮らせるんじゃ」


アリシヤお姉ちゃんから貰った大切な物が消えていく。

こんなヤツらに奪われるなんて……。

嫌だ、嫌だよ。もう大嫌いな篠染優介でもいい。誰か助けてくれよ。


「お前達どきな。これは全てあたいのもんだよ」


「それはちょっとないですぜ、姉さん」


メラニー姉さんを筆頭に大勢のごろつき達がハイエナのように群がってくる。

ようやく僕もクラスの人気者に慣れた気がするって、冗談じゃない。


「ちぇ? 何だい? 偽金じゃないか?」


「本当だ。俺達が知っている絵柄じゃない?」


そ、そんな……アリシヤお姉ちゃんは僕を騙してからかっていたのか?

じゃあ僕に見せていたあの笑顔も嘘だったってことなのか?


「こいつ、偽金と分かった途端に袋を話しやがった」


「俺達をよくも騙しやがってっ!」


「……うごっ、おぇ」


「もうおよし、こんな間抜けな男でも黙って売ればお金になるんだ」


「ア、アリシヤ、アイ……シヤお姉ちゃ……」


「あの仲間殺しのアリシヤがお姉ちゃんだってよ」


「あははぁぁーー、お腹痛っ」


「同じ姉さんでも姉違いで天と地の差じゃねぇか?」


ああ、あの時と同じだ。昼休みにみんなとかくれんぼして誰にも見つからずに

勝ち誇った気で教室に戻るとクラス全員に笑われる。誰も僕の味方はいない。

この異世界でようやく心の底から信じられるお姉ちゃんが

出来て嬉しかったのに。実は遊ばれていただけだったなんて。

もう何もかも終わりだ。

どうせカティアも僕の勇者の力を欲して付いてきたんだろ。

僕人身には全然興味がなく、結局強かったら誰でも良かったってことなんだ。

結局お金も力もない僕は生きる価値がないって世の中に露呈しただけで……。

誰もが僕の存在を否定するなら、もう生きる意味もない。

ああ、早くこの世から消えて楽になりたい。

お読み頂きありがとうございます。感謝感激雨あられです。

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および下にある『ポイントを入れて作者を応援しましょう!』の

☆でも押して頂けると更に嬉しいです。

作者の書くモチベーションにも繋がってきます。

この本主人公である篠染玲音のようにみんなに無視されるのが1番怖くて、

読者様の反応があるだけでどれだけ心が救われるでしょうか?

少しでも読者様の貴重なお時間を楽しい時間に変えられたら嬉しい限りです。

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