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2章 31話 名案? 迷走? 01

「まさか架空の物を売る情報商材やマルチ商法のたぐいじゃないだろうな?」


「情報商材にマルチ商法?? 何それ? 美味しいの??」


ダメだ? 天才カティアの頭の中はお花畑なのか? 異世界では通じない。


「ヒトを騙してお金を取る詐欺のことだよ。それとも何か? 

 体を売るとかバカな真似を考えているんじゃないだろうな?」


もし売春とか馬鹿げた行為をしようと考えているなら全力でカティアを

止めて上げないと取り返しが付かない。


「うん? これから体を張るのはレオンハルトさんですよ。ガンバっ」


「それってどう言う意味?? 嫌な予感しかしないんですけど」


「すごーーい。こんなボロボロのみだりをしているのにレオンハルトさんって

 たくさんお金を隠し持っていたりしたんですよね。

 今度大きい宝石を買って下さいよぉ」


カティアはボリュームマックスで叫んで、そしてニヤニヤしながら

僕に抱きついてくる。ああ、ふにふにしていて柔らかい。

女の子の胸の膨らみが堪らないんだよなって。

えぇ? 何しているんだよ、カティア? お金のない僕への援助交際??


「お兄さん、俺たちにも宝石を買ってくれよ」


どっから沸いて出たんだろうか?

細い通路から次々に怖いヒト達が現れる。


「今です。レオンハルトっ。こいつら悪党をバッタンバッタンと

 倒して逆にお宝を頂くのです。

 多分この中には懸賞金も掛かっているごろつきも

 混じっていることでしょう?

 悪も成敗して市民にも喜ばれ、お金まで貰えてもう一石三鳥です」


「ああ、そう言うことか?

 ずっとカティアはギルドに入り浸っていたもんな」


って僕がこんな厳つそうなごろつき達に勝てるはずがないって……。


「いつまで女とちゃらちゃら抱きついているんだよっ!」


1人のごろつきの怒鳴り声が聞こえたと思ったら、

次にドスッって鈍い音が追加されて一瞬で視界が真っ白になった。

そして目を開けるとごつごつした地面に唾を垂らして倒れていた僕。


「その女が言う通りこいつ金持っていそうだぜっ」


「おい、俺にも寄こせよ」


「ちぇ、これぽっちかよ?」


無意識にも僕は物をあさるごろつきに渡さないと

お金の入った袋を固く握っていて。


「しかし中々この緑の石が付いた指輪は外れねぇな?」


「呪いの指輪じゃねぇのか? あはは」


「そ、それは呪いの指輪何かじゃない。ナディから

 貰った大切なネックレスなんだっ」


「その知るかよ、このボケっ」


「おぇ」


「本命さんはこっちでちゅか? その汚い手を早く離せよっ、オラオラ」


ごろつきの蹴りが僕のお腹そして左手と小刻みに襲う。


「うぅぅ」


どうして手を離さないんだろう? 手を離した直ぐにでも楽になるのに。

アリシヤお姉ちゃんも所詮は他人で。

しかも貰った物もどこにでもある普通のお金で。

これから頑張って死にものぐるいで稼いでアリシヤお姉ちゃんに

すり替えて渡しても全然付かないと思うけど、


「や、やめてくれ、そのお金だけは……」


僕が成長した証としてアリシヤお姉ちゃんに全てお金を突き返すんだ。

アリシヤお姉ちゃんのお金を一切使わずに仲間が出来たよって自慢するんだ。


「……なんでやり返せないんですか?」


あんなにどや顔でイキっていたカティアが横で泣いている。


「あはははぁーーー、こんな貧相な男に俺たちに逆らう勇気もないだろう。

 少しは女の前で根性出してもいいんだぜっ」


「ぐふぅ」


「さっさと歴戦の力を発揮してばったばったと

 こんなクズどもやってけて下さいよ。

 レオンハルトは高額の手配ばっかり見ていたじゃないですか?」


ああ僕が強いと勘違いしてこの作戦を考えてくれたのか?

誤解を招いてしまってごめんなカティア。


「それは……」


「それは指を咥えて高望みの夢を見ていたんだよ。レオンハルトちゃん」


「おぇ」


ごろつきの容赦ない蹴りがお腹をえぐる。


「もしかして勇者様だから手が出せないのですか?」


「……カティア」


ロージーさんとの会話が聞こえていたのかな?

それだとロージーさんに頼まれたカティアを無事に親元に

送り届ける依頼も知っているんじゃ……。


「こいつが勇者様だと笑わせる。ガキは引っ込んでいろっ」


「キャーーー」


カティアがごろつきに吹っ飛ばされた。

……何でだよ、何で僕の勇者の力は目覚めなんだよ。

僕が瀕死の状態まで追い詰められないと発揮されない力なのかよ。

クソクソ、クソ。


「こいつついに狂って地面に頭突きしてかがる」


「こいつって本当にバカだったんだ」


「あはは、違いない」


ダメだ? 先に頭を自傷行為するのは間違いだった。

脳揺れて何も出来なくなってしまう。

ごめんよ、カティア。こんな無力の偽勇者で本当にごめんよ。


「そろそろ自虐芸も飽きたな。さっささと手を切り落としてお金を拝もうぜ」


「おい、お前頭良いな」


「このレオンハルトちゃんがおおバカ過ぎるだよ」


ここでプライドも何もかも捨てて袋を離したら、

きっと楽になるんだろうな?

でもこれは起死回生のカティアを救うチャンスでもあるんだ。

意識だけは保たないと反撃のチャンスは訪れない。


「少し腕を切断するだけだから、

 泣けわめかないでじっとしているんでちゅよ~。

 レオンハルトちゃん」


心底怖いけど歯を食いしばって我慢しないといけない。

腕を失った僕は覚醒してカティアを救って無事に家に届けて、

またそれから1人で孤独にアリシヤお姉ちゃんを探す旅に出かけるんだ。

お読み頂きありがとうございます。感謝感激雨あられです。

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作者の書くモチベーションにも繋がってきます。

この本主人公である篠染玲音のようにみんなに無視されるのが1番怖くて、

読者様の反応があるだけでどれだけ心が救われるでしょうか?

少しでも読者様の貴重なお時間を楽しい時間に変えられたら嬉しい限りです。

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