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残念美人である貴族令嬢は婚姻を望んでいます  作者: 花朝 はた
第三章 残念美人は幸せな婚姻をする
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残念美人はついに婚姻する~そしてそれから

最終話を投稿します。これにてリーディエのお話は終わりとなります。短編で書いたエピソードも入れたかったので登場した二人をぼかして入れました。

最後と言うことで説明が多くなってしまって申し訳ありませんでした。

では、リーディエ=ラドミラの最後のお話、お読みください。

6月14日、変な言い回しと無駄な長文部分、言葉の足りなかった部分を直しました。

 私は侯爵家の当主となりました。

 あ、失礼いたしました。

 私はリーディエ・シュブルト、シュブルト家の当主でございます。

 

 今、私はシュブルト領の南限、クバーセクとの境まで来ております。と、言いましても私が婚姻する前は、ここはシュブルト領ではなかったので、混乱されているお方も居ると思います。なので、ご説明をさせていただきます。


 そこ!予定にないとか騒ぐんじゃない!口を閉じ、黙って聞け!


 ・・・あ、あら、失礼しました。最近武よりの行動ばかりなので、強圧的な話し方になってしまいましたね。申し訳ありません。


 コホンっ。さてと、説明でしたわね?あ、ここに来ているわけではなく、武よりの行動をしている理由のほうが良いでしょうかね?


 私を襲撃しようとしたことでボリス・ズーレクは爵位を失くして流刑となり、先代のミロスラフを事故に見せかけて殺害した容疑でペトル・オツトルチル男爵は偽証したことも含め、爵位を取り上げられて死罪となり、レオポルト・ストルナド様は侯爵家から除かれて、平民となり没落されてしまいました。

 男爵領の二つはシュブルト領へと編入され、ストルナド領はしばし王家が観察することとされましたが、領の財政が相当悪くなっており、結局はシュブルト領に編入になってしまいました。

 国王、私に気に入られようとしてるのでしょうかと、そう思わざるを得ない状況になりました。ですが、そののちに少々違うやり方でシュブルト家を警戒していると露骨に思える采配をしたので、少々息がつけるようになりました。ですが、その分人材が減ってしまいました。


 あの夜会の後、ほどなくして、私とベチュヴァーシュ公爵の嫡男ラドヴァン様は晩秋の季節に婚姻いたしました。私の夢の一つが叶った瞬間でもありましたのよ、白のウェディングドレスを着た私は、養父並びに実父に言葉を失くさせ、実母には感激の涙を流させ、実弟達に青い顔をして悔し涙を流させ・・・。 

 ん?悔し涙?あら、お祝いの席ですから嬉し涙ですわよね?

 しかし、ヴィーテクとヤローミルは確かに悔し涙と式の後に話しておりましたが・・・。勘違いでしょうか・・・?。まあ、良いでしょう、あの二人が泣いていたことは事実なのですから。


 ただ残念だった事は、ベチュヴァーシュ公爵家からは義父様、義母様がご出席されたのですが、お身体の具合がすぐれなかった義弟となられるヴィクトル様はご出席いただけなかったことでした。病が悪化されたとのことで、そのことで義父様義母様から丁重に謝罪をお受けいたしました。私とラドヴァン様の婚約以前は、ヴィクトル様は何とか身体の線は細いなりにも起き上がることができていたのですが、入り婿を望まれたラドヴァン様がシュブルトの領都カイェターンにあるアルノシュト城で暮らし始めると同時に、急激に状態を悪くし、冬を越して春に季節が移るのを見ることなく、儚くなってしまわれたのです。


 私たちは雪が深い中、街道を急ぎ、王都ブラホスラフに急ぎ入り、そのまま葬儀に参列しました。シュブルト家当主として正装で参列した私の姿は噂となるものだったようで、葬儀に参列した貴族令嬢たちは騒めき、あまりよろしくないことですが、勘違いした令嬢たちの付文などを貰った私は苦笑せざるを得なかったほどでした。


 話を元に戻して、私の義弟となられたヴィクトル様でしたが、ベチュヴァーシュ公爵家の跡継ぎとなられてから、数か月で儚くなり、その代わりの方がいないと言うことから、結局、ラドヴァン様が公爵家の跡継ぎに戻られました。私との婚姻も元に戻されるのだと私は思っておりました。まあ、私は西方の貴族の中では一番の成長株であるシュブルト家の当主なのですから、入り婿になりたい方は多いでしょう、などと思っていたのです。実際のところ、間違ってはいますが貴族令嬢の付文などは引きも切れないほどでしたので、ね。


 ですが、ラドヴァン様が強硬に意思を曲げずに、私との婚姻を破棄しない、もし破棄しろと言うのなら、一度ご自分の籍を公爵家から抜いているのだから、それを戻さないだけだと、駄々をこねてしまい、結局は私も義父様も折れ、一年のうち一冬をシュブルト領で過ごす、春夏秋は公爵領と王都で暮らすと言うことにして、ラドヴァン様が公爵家を継ぎました。


 このように色々と問題があったのですが、さらに問題が起こりました。いえ、問題とは言えなかったでしょうか・・・。

 察しの良い方はお分かりになったと思いますが、そうです、私が妊娠したのです。


 つわりがあんなに気持ち悪いものとは思わずにいましたが、何とかそれを乗り越えたところに、控えめに夫ラドヴァン様から相談がありました。


 『・・・生まれてくる子は、どちらの家の跡継ぎにするつもり?』


 『・・・』


 はっ、そうでした。思わず呆けてしまいましたが、このおなかの子は侯爵家と公爵家の跡継ぎの権利を持っているのでした。


 『・・・はて・・・?』


 『考えていなかったのですね。ですが、私に考えがあるのですよ。あなたは安心して、おなかの子を五体安全に産むことを考えて下さい』


 結局のところ、第一子はシュブルト家、第二子がベチュヴァーシュ家の跡継ぎにすると両家の話し合いで決まりましたが、これはラドヴァン様が強硬に主張していて、一切譲らなかったせいです。


 私はその後、秋の初めに第一子となる娘シルヴィエを産みました。この子は父親であるラドヴァン様にはあまり似ず、どちらかと言うと私の方と言うか・・・、なんと言うか・・・。

 はっきり言ってしまうと、祖母であるエヴェリーナにとてもよく似ているのでした。これはと、ラドヴァン様は不安げなお顔をされていました。


 『・・・くそう、なぜ私に似ていないんだ!こんなにエヴェリーナ様に似ていたら、ベェハル国の男どもが狂喜するだろうが!』


 あ、あらま、予言みたいですね。と言いますか、もうそのラドヴァン様が言う以外の道が見えませんね・・・。


 『・・・警備を今の三倍ぐらいに増やしますか?』


 『・・・それはそれでシルヴィエが可哀そうですね』


 エヴェリーナ似ということで随分苦労した私が娘の行く末を思って産着にくるまれている娘を抱き上げて覗き込むと、シルヴィエが目を見開いて私を見返します。こんな私でもこの子は母と認識してくれているのでしょうか。しばらく無表情で私を見ていましたが、可愛らしくあくびをすると目を閉じ寝入ってしまいました。その様子を身を乗り出して近くで見ていたラドヴァン様がふふっと笑って、シルヴィエだけではなく私にもキスしてきます。まあ、愛してくれるのなら親バカは許すとしましょうか・・・。


 あ、これだけは言っておかなければありませんね。私とラドヴァン様の仲は良好で、冬だけではなく、他の季節でもできるだけ一緒に居ることにしています。それは、また春になって領地経営で色々と忙しくしているときにシルヴィエを産んだ時に感じたあの気持ち悪さが、また襲ってきたことでもわかっていただけると思います。はい、その通りです、私は第二子を妊娠したのです。

 ただ、その頃、我が領の南のクバーセク国側の動きがやけに活発になってきており、もしかするとベェハル国との間の条約は破棄されるかもしれない公算が高くなってきておりました。


 クバーセク国の目的は判りませんが、今までのことから想像すると、領地の奪還を狙っていると言うところでしょうか。ただ実のところ奪還では理由として弱いので、これからも観察していかなければならないでしょう。

 昔のボリス・ズーレク男爵の領地は、私の襲撃を企てたかどで没収され、私の学院時代の友人であるオトマル・テサーレク様に統治されています。領民が新しい領主になついていないと言う騒がしい間隙を縫って条約を破棄して攻撃をするつもりなのかもしれません。

 話は逸れますが、このオトマル・テサーレク様はベェハル国で国民の無聊を慰めるために開催された武芸大会で、勝ち抜き戦で準決勝まで行ったのです。昔から腕自慢だったため、同じ学院の友人であるザハリアーシュ・ピェクニー様とベネディクト・チャペック様は当たり前だと言ってはおられましたが、準決勝で負けたことが不満であったようです。


 『・・・準決勝で負けるなど、気を抜いてるからだぞ』


 『・・・オトマル、お前最近訓練してないんだろう?』


 ひどい言われようですね。準決勝に行くだけでもすごいと思うのですが。


 『・・・甘やかさないほうが良いみたいです』


 あら、ドラフシュ・ピェクニー様が少々目を怒らせていますね?何かあったのですか?


 『・・・この人、私に勝利を捧げるとか言って、準決勝で負けたのですよ。期待していたのに・・・』


 え、ええ?あ、あなた方はそんな仲になっていたのですか!


 結局、オトマル様は武芸会での成績をベェハル国シュテファン王に覚えられてしまい、陪臣の身分のまま男爵位を与えられました。そしてシュブルト領に組み込まれた元ボリス・ズーレク男爵領にシュブルト家の代官として赴任していきました、ドラフシュ・ピェクニー様と婚姻して、ですが。


 ちなみにザハリアーシュ・ピェクニー様もシュブルト領に組み込まれたペトル・オツトルチル男爵領に代官として赴任し、代官と領内の警備にと私が命じたシュブルト領騎士団の師団長の一人であるミラダ・ノヘイロヴァーといい仲となってしまい、婚姻してしまいました。

 ただ、この時はミラダが騎士団の師団長を続けられなくなり、そのまま家庭に夫人として入ってしまったので、大損害を被りました。手が早くて、全く困りものですね。

 まあ、のちに破綻したストルナド侯爵領に代官として二人して送り込みましたから、私の留飲は下がりましたが、その反対に元オツトルチル領はどうしましょうかと頭を悩ませたものです。これは苦肉の策として執事頭のロマン・ヨナーシュを代官として赴任させて、領内が安定したので良しとしましょうか。あ、ちなみにロマンの代わりの執事頭はチェスラフ・ミハレツです。私専属の執事はイルジー・ベームとしました。


 私の治めるシュブルト領が広大になり、代官を置いて統治を始めたのですが、結局はシュブルト家は伯爵ではこのベェハル国西域を治め切れないと、国側はまた私を侯爵に任じ、そして同時に西域総督に任じ、ベェハル国西側を統治させることにしたのです。

 この後暫くして、私の領地とされていた元ストルナド侯爵領、元ズーレク男爵領、元オツトルチル男爵領の代官に爵位を与え、領主としてしまいました。どうやらシュブルト家の力を削ごうとしたようです。


 代官となった三人はそれぞれ、善後策を打診してきましたが、私は全員に爵位を貰うようにと答えて王家の言う通りにさせました。もうシュブルト家の力は強大になっており、分割しなければ王家の不信感をぬぐえないだろうと思っていたのです。


 そして今、私は三人目の子を体に宿しながら、クバーセクとの国境に来ているのです。

 実のところ、クバーセクが軍事行動を起こすのは、私がシュブルトの当主となってから2回目です。


 一回目は、騎士団から従騎士や従卒を歩兵隊として分離させて、国境の警備に分散して建設した砦に込めて隣の国を監視させておりました。それは私が二人目をお腹に宿した頃のことでした。

 つわりで悪くなる気持ちを持て余しながら、陳情や仕置きをしていると、国境の砦の一つから急報が入りました。クバーセクの一軍が国境をなぜか超えて攻めてきたところを確認したというのです。

 私は即座にクバーセクの王宮へと今回の行動についての詰問のためベェハル王に急使を送り、それと同時に緊急集合させた騎士団に命を下します。

 騎士団は即応軍で、南下した後侵略軍を発見、騎馬による機動力を生かして横から襲撃し、散々に蹴散らすことができました。とまあ、非常に楽な戦闘だったのですが、なぜあの様なお粗末な軍事行動をと首をひねっていたところ、降伏したクバーセク側の上級兵士から妙な噂を聞いたのです。


 クバーセクの貴族の二家が貴族同士の結びつきを図るための政略的婚約をしたそうなのですが、二人が見目麗しい美男美女だったためにその二人を見た横暴な王子と王女がそれぞれに横恋慕をし、婚約を破棄させようと迫ったところに端を発したそうです。

 横恋慕された婚約者達は、横恋慕の前は貴族間のことと割り切って婚約を受け入れていたのです。やがてお互いが誠実であることが知れ、そしてお互いを尊重するようになり、深く思い合うようになったそうなのです。

 そこに王族が横恋慕してきたため、どうにもならなくなった二人はそのまま、駆け落ちをするまで思い詰めました。幸いベェハル国の商人に知り合いがいたために、その商人を頼り逃亡をしたそうですが、どうやら直ぐにお互いの家に駆け落ちがばれてしまい、追っ手を差し向けられて、ベェハル国の国境まであと一歩のところまで来ていたのですが、身動きができなくなり、仕方なしに近くに身を潜ませることとなってしまいました。


 クバーセク側は、軍事訓練と称して軍を私事で動かしています。それを我がシュブルトの偵察隊が発見、監視していたところで、クバーセクに隙を見たのか、駆け落ちの二人が何とか国境を越えてシュブルト領に脱出しました。

 それを察知したクバーセク軍が功を焦って追跡し、国境を越えたところで、迎撃のラインを引いたシュブルト領の歩兵と交戦になりまして、更に横合いからシュブルト騎士団が突入し、散々に打ち破ると言う勲しを騎士団が上げたのでした。


 私が駆け落ちの二人を保護したあと、ベェハル王の特使が条約違反をしたクバーセクの軍の行動を咎めると、クバーセクの国王が謝意を表しました。領土をさらに多く割譲することで、シュブルト家に詫びてきたのですが、どうやらそれが気に入らなかったクバーセクの貴族たちがクーデターを起こし、現王を幽閉してしまいました。現王を廃し新王を立て、今までに割譲した領土を奪還しようとして軍事行動を起こしたのです。


 お判りいただけたのでしょうか?つまりこちらを恨むのはお門違いなのですよ。これで条約は破棄となり、私はシュブルト家の当主として、戦場に来ているのです。全く面倒な。采配を取るのは初めてですが、まあ、何とかやってみましょう。


 あ、指揮官は私ですが、副指令として私のお義兄様、コンラート・ペリーシェク男爵、いえ、改名されてコンラート・ハディマ男爵になっているのですが、彼が私の側に待機してくれています。

 え?ラドヴァン様は側に居ないのか?ですか。ラドヴァン様は私の第二子のオリヴェルのお守りです。第二子は公爵の跡継ぎですから、シュブルト家の戦場には出てきませんよ。それに乳児ですからね、戦場なんてとんでもないです。ああ、第一子のシルヴィエも幼児ですから戦場には連れてきていませんね。ラドヴァン様がまとめて面倒を見てくれているはずです。

 でもシルヴィエはシュブルトの跡継ぎですから、戦場というモノがどういうものか教えるために連れてきたほうが良かったかもしれません。・・・はあ、今になって後悔に捕らわれるとは・・・。


 「御屋形様」


 お義兄様の声がします。


 「・・・なにか?」


 子供と夫のことをぼんやり考えているのがわかったようです。控えめですが、お義兄様からお声がかかりました。


 「・・・騎乗なさいませ」


 耳を澄ますと、相手方クバーセクの兵士たちの歓声が聞こえてきます。どうやら予定通りにクバーセクの軍が我がシュブルトの兵に巧みに死地に誘い込まれたようです。誘い込まれたのであれば一部が突出して攻め込んで来ていることでしょう。その一部と本体を切り離し、殲滅する予定なのです。その役割の騎士団団長のマレク・フヴァーラが、お義兄様に声をかけられて顔を上に向けた私に気が付き、馬上で敬礼をしています。私が軽く頷くと、団長は馬の向きを変え、駆け去ります。


 「・・・わかりました」


 私はお義兄様が渡してくれた手綱を受け取り、おなかの負担にならないように体を侍従が支えてくれて、私は馬上の人になりました。激しい襲歩などは以ての外、駆け足すらしてはならないと、夫からは釘を刺されておりますが、戦場です、まず無理なのではないでしょうか。まあ、できる限りは従いますが。


 「・・・では、行きましょうか」






 この後もシュブルト家はクバーセクの何度かの侵攻を尽く防ぎました。途中、カシュパーレク伯爵が支援をしてくれたりして相当有利に進んだことは確かです。


 あ、そういえばお話していませんでしたね。ヴィーテクと婚姻したラディスラ様ですが、ご実家のヴァボウチェク公爵の跡継ぎのアルトゥル様が、事故でお亡くなりになる悲劇がありまして、ヴィーテクが公爵家を継ぐことになってしまったのですよ。

 私はクバーセクとの抗争で動けず、ラドヴァン様が葬儀と公爵就任に出席したのですが、カシュパーレク次期伯爵になる弟のヤローミルとヴィーテクがラドヴァン様が来たのを見てあからさまに肩を落としていたと、ラドヴァン様に報告されました。まったくそろそろ姉から離れて一人立ちして欲しいものですね。お姉ちゃんは心配ですよ、あの二人が。


 クバーセクとの抗争は三年ほどかかりましたが、終始圧倒的な戦術で勝利を収めたシュブルト領軍が、第一子で跡継ぎのシルヴィエがお飾りではありますが指揮官として従軍した最後の戦いでクバーセクの王都近辺まで逆侵攻し、副官であったお義兄様のハディマ子爵が指揮し、その指揮によく従ったなぜか元婚約者によく似た歩兵隊の隊長の活躍で、クバーセクの新王を捕らえ、現王を復帰させたそうです。

 軍監としてクバーセク偽王討伐戦に従軍した夫ラドヴァン様によると、新王を擁立した貴族たちは処刑し、クバーセク王に復帰した現王は、国のほぼ三分の一をシュブルト家とベェハル王家のために割譲すると成約したそうです。

 実のところクバーセクの国王はなかなかの食わせ物のようで、ベェハル国シュテファン王にも領地の権利をちらつかせて、仲違いをさせようとしているのだろうと思いますが、まあ、私達は戦に勝ったのです、今は素直に勝利を祝いましょう。

 それよりも問題なのは、初お目見えになったシルヴィエの美しさが評判となったことです。これから婚約の釣書が大量に送られてくることでしょう。

 私の侍女に化粧術でも教えさせて、見た目を変えましょうかね。


 あ、最後の戦いには私は従軍しておりません。第四子が臨月となっており、やむなしですが夫を軍監に就けて次期シュブルト当主のシルヴィエに従軍させたのです。親バカですね。申し訳ありません。お義兄様が副官として付いていてくれましたし、お義兄様の指揮は卒がなく、騎士団、歩兵隊ともによく掌握して動かしますので、安心なのですよ。

 でもシルヴィエが討ち取られないか、夫が亡くなりはしないかと心配でした。信頼して送り出したはずなのに駄目な「御屋形様」です。


 私の三人目と四人目は女の子です。第三子はアリツェ、第四子はクリスチナと名付けました。アリツェはクリスチナが生まれたあとに、クリスチナを見に来て不思議そうな目で産着にくるまった赤子を飽きもせずのぞき込んでいました。そしてクリスチナは大きな目を動かすこともせず、アリツェを見返していました。あの二人の目には何が映っていたのでしょうね。


 第三子と第四子は女の子ですから、跡継ぎにならない限りどこかに嫁ぐことになると思います。私は前の時の経験から、なるべくですが私の子は政略は抜きにして婚約させたいなと思っています。

 ですが、シルヴィエは夫に言わせると、なぜか言動が私を思い出させるそうです。

 私の子達は自分自身を残念美人だと思わなければよいのですが、どうでしょうか。


 ここまで、私の愚痴にお付き合いくださいましてありがとうございます。またどこかでお目にかかるときがあるでしょうね、その時には、また私の愚痴に付き合って下さいませ。

 それではごきげんよう。



最後ですが、本当は子供達がどう成長して、どう残念美人を受け継いだかを書こうとも思ったのですが、リーディエの残念美人の根拠が弱いのでいつかぼろが出るのではと思い止めにしました。あと、子供の話は全くビジョンが見えなくて、結局リーディエがどうなったかを書くことしかできませんでした。リーディエの話はすらすらとエピソードが出てくるのになぜでしょうね・・・。

もしよければ、お読みになった後の感想をお書き下さればと思います。それによっては、後日談を投稿するかもしれません・・・。


今、実は姉妹のお話を考えています。婚約破棄ものですが、ちょっとひねっているというモノです。書き終えたら投稿しますので、お楽しみに。


評価をしていただければ嬉しく思います。よろしくお願いいたします。

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