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真っ暗闇の雨の中で

不良たちは武器を持って鷹志に襲いかかろうとした。


不良C「おりゃっ!!」


ナイフが鷹志の顔のすぐ横を通る。


「おい、そんなんじゃ当たらねえぞ。」


鷹志はあまりにも無能な不良たちに挑発する。


不良達「野郎!!粉微塵にして殺してやる。」


不良達はそう言い放つと自分たちのバッグから少し小さなボウガンを取り出した。


不良A「こいつで射抜いてやろうぜ!!」


しかし鷹志は動じない。


「ボウガンか、どう使うか知ってんの?」


鷹志は今度は心配そうな顔で不良達に語りかけた。


不良B「当たり前だ!!矢をセットして撃つんだよ。」


「違う、そうじゃなくて…」


鷹志は少し溜めてから不良達にこう言った。


「この距離で使う玩具じゃねえって自覚してんのかってことだよ。」


不良達はいよいよ馬鹿にされた感じがしてきた。


ガシャッ!!


そしてついに鷹志に向けて大量の矢が撃ち込まれた…と、不良達は思った。


しかし、鷹志は立っていた。


「撃ってきたな?」


これまでとは少し違う凄みのある雰囲気に鷹志はなっていた。


不良D「な、なんで生きてやがる。」


不良A「さっき俺たちは確実にあいつを狙って…」


動揺する不良達に鷹志は怒り気味にこう言った。


「このノウタリンどもが、こんな雨の日に初めてボウガンを握った餓鬼が俺を殺せるとでも思ってんのか?まあいい、ちょうどいい時間だ、素人4人とそこそこな実力者に勝てるかやってみようぜ。」


鷹志は挑発を繰り返すが不良達はあまりの恐怖に足が動いていない。

しかし鷹志は殺る気満々だ、これまでにないほど不気味に敵を誘っている。


不良A「あいつを殺さないと俺たち後がねえ。」


不良C「そうだ、殺さねえと、だいたい1人で何ができるってんだ。」


不良D「そうだそうだ、俺たちは4人だ!フクロにしちまえば勝てる。」


不良B「ああ、やっちまおう。あの女を喰うのはあいつを始末してからだ。」


「死ぬ決意は固まったか?」


鷹志が煽ると不良達はまるで狂ったかのように鷹志に襲いかかった。


しかし…


「先に撃ってきたのは手前達だろ?」


ズドドドォン!ズドォォン!!


気がつくとそこに立っていた人間は1人だけだった、学ランを着ていて髪の毛は少しボサッとしている。まるでやりたいことがないかのように無気力にその人影は立っていた。


その影は鷹志のもの、他の不良達はすでに鷹志の銃弾に五臓六腑を撒き散らして倒れていた。


「さて、この子どうするかな。」


とにかく鷹志は倒れていた同い年くらいの女の子をお姫様抱っこで持ち上げ、治療をするために鷹志の家に連れて帰った。






國虎邸〜


國虎邸では國虎が死亡してTAKASHIと枝吉の部隊が戦闘していた。


ズドドドッ!!ズドドドッズドンッ!!


チャリン、チャリンチャリン、チャリン


國虎邸の庭内の雑木林の中をTAKASHIと枝吉の部隊は戦闘しながら進んでいた。


移動するときに踏みつけられる枝の音、銃声の音、地面に落下する薬莢の音。


その全てがTAKASHIの戦場での感覚を戻していった。


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