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計画的暗殺者暗殺

「はぁ、学校行くの面倒くさいなぁ。あ、明日からは俺死んだことになってるんだ、ヤッベ〜マジでテンション上がってきた。」


そんなことばかり考えていたがふとTAKASHIのことが気になった。


「TAKASHIさん、どこ行ってんだろ。」





國虎邸〜


枝吉「お前が國虎を焼こう煮ようがお前の好きにすればいい。しかしお前がここで死ぬのはここにお前が来るという情報が入った時から決まっている。」


TAKASHI「なに?」




数日前、SAWT司令基地会議室〜


参謀長「数日後にTAKASHIが國虎邸を押そうとの情報が入っております。」


長官「それは確かなのか!?」


参謀長「ええ、SAWTの情報科が暗殺依頼を受信しました。」


長官「……どうする枝吉。」


枝吉「我々は奴の動きを的確に読むことができる、が、TAKASHIも同様に我々の考えを読んでくるでしょう。」


長官「ならどうすれば…」


枝吉「落ち着いてください長官、私がなぜ『機動砲台』なんて呼ばれていたかわかりますよ。」








現在、國虎邸〜


枝吉「お前を陥れる計画はすでに準備済みである。」


枝吉はTAKASHIがくる前に色々な準備を進めてきたのだ。


TAKASHI「まさかとは思うが枝吉、俺と一騎打ちしようってか?」


枝吉「安心しろ、一騎打ちは最後の手段だ。お前を殺すのはあくまでも俺の部下たちと俺の計画だ。」


TAKASHI「そうかよ、それなら頑張ってくれや。」


TAKASHIはそうだけ言って無線を切った。

そしてTAKASHIは國虎邸の中に足を踏み入れていった。




枝吉「内部の交戦状態は?」


通信士「銃声なし、戦闘はまだです。」


通信士たちは館内ソナーでTAKASHIの移動状況と交戦状態を記録していた。


するとそれは突然始まった。


ズドンッズドドドッ!!


ドカン!!


バババババッ!!


通信士「銃声確認、戦闘が始まりました。」


TAKASHIが館内で見張りをしていた國虎の部下を射殺した。





館内〜


ズドドドッ!!


敵「グハッ!!」


敵「ギャァァ!!」


敵「グッ!!」


敵はTAKASHIの放った弾丸の前に無力に倒れていく。


國虎「侵入者は3階だ、全員連れていけ!!」


國虎はTAKASHIを確実に仕留めるために銃声がしたほうに全ての兵隊を送り込んだ。


護衛の部下も全員が3階に上がった瞬間、國虎の部屋のガラスがいきなり弾けて窓の向こうからTAKASHIが飛び込んできた。


國虎「ば、馬鹿な!!」


TAKASHI「『馬鹿な』は俺の前では死亡フラグだぞ?」


TAKASHIはベルトに挟んであった銃を手にして國虎に質問した。


TAKASHI「なぜお前が狙われたかわかるか?」


國虎「し、知るか!!」


國虎は怒り気味に答えた。


TAKASHI「てめえ人身売買に手を染めてるらしいじゃねえか、依頼主から『國虎を暗殺して奴隷扱いされてる人々を解放してほしい』って言われてんだよ。」


TAKASHIはこういう仕事をしてきただけあってこの場面でも息ひとつ荒だてない。


TAKASHI「すでに地下の奴隷扱いされた人たちは解放した、雨が降ってるから風邪ひかないか心配だな。」


國虎(なんて手際の良さだ。)


TAKASHI「さあて、仕事人の仕事を教えてやる。


1、ターゲットに照準をあわせる。


2、捨て台詞を吐く。


3、殺す。」


國虎「や、やめ…」


ズドォォン!!


邸内には乾いたような銃声が響き渡り、國虎の死体は黒っぽい血を垂れ流していた。



鷹志家付近〜


「この雨鬱陶しいな、ん?」


鷹志の夜目に何かがうつった。

それは50メートルほど離れたところで不良数名が何かを取り囲んでいる光景だ。


不良A「ふう、手こずらせやがって。」


不良B「だがこれで意識は失った。なんでもできるぜ。」


不良C「こいつどうする?」


不良D「どうって、輪姦すに決まってんだろ。」


鷹志はその卑猥な内容から何を覗き込むようにしていたかわかった。


不良が円を描いているど真ん中にはコートを羽織った女性が倒れていた。


不良A「じゃあ俺から…」


「おい、その粗末な物しまえや。」


鷹志は反射的にその女性を犯そうとしていた不良を止めた。


不良A「なんだこのガリ勉臭いクソは!!」


不良たちは鷹志を順番に貶していく。


不良B「シャシャッてんじゃねーぞゴラ!」


何人も鷹志の悪口を言っている。


「その粗末な物を直せってんだよ、この童貞租チン野郎が。」


鷹志も負けじと言い返す。


不良B「誰が粗チンだと!!ブチ殺してやる!!」


不良はナイフを持って鷹志に襲いかかっていった。

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