新たなる刺客
今回からキャラクター紹介短くします、これからもよろしくお願いいたします。
キャラクター紹介
畝傍鷹志 両親を殺害された恨みから殺人の世界に入った。復讐を終えてからは生活のために殺し屋をしている。
TAKASHI ナム帰り(ベテラン)の元傭兵、傭兵の技術を活かして殺し屋をしている。鷹志に殺しを教えたのも彼。
東城綾乃 國虎邸に引き取られていた女の子、鷹志に助けられてからは鷹志の家に住み着いているおてんば(?)娘。
枝吉唐ノ助 かつてTAKASHIとベトナムで戦っていた兵士、TAKASHIたちを裏切ったがその理由までは不明。
伊勢日向 愛刀『殺陣死列』を片手にぶった斬る剣術士、とある組織の命令で鷹志の命を狙っていた。
場御 虎之助と組んでいた凄腕スナイパー。素顔を見たことのある人間は1人もいない、後にストーリーに大きく影響するがしばらく出てこないので次からはあまり説明しない形になります。
虎之助 盤上亜里沙の組織の殺し屋。兄である獅子ノ助を殺されたことを憎んで鷹志を殺そうとした。彼も後にストーリーに大きく影響する。(故人)
枝吉「どうしてお前のやり方は弾丸をかわせるんだ。」
TAKASHIと枝吉は対話の末に過去の事を洗い流す事を決めた。(洗い流したとは言っていない。)
そして主者へ攻撃を始める前の計画を考えていた…が、それは技術提供に変わりつつあった。
TAKASHI「避けてるんじゃない、弾道を『見る』んだ。」
枝吉「は?どういうこと?」
TAKASHI「見えるんだよ、弾道がまるでゲームのようにな。」
枝吉「はぁ、才能ってやつかねぇ。」
TAKASHI「それはお前のも一緒だろ?先天性集中力過剰。」
枝吉「才能じゃねえよ、病気だよ。こいつのせいで長編小説なんて読んでるとすぐにマイワールドに行っちまう。」
TAKASHI「そうか、闘っみるか?」
枝吉「それは奴らを潰してからだ。」
鷹志の家〜
日向「どうしたんだい?その傷は。」
日向は鷹志の家にやって来ていたがボコボコになっている鷹志をみて少し驚いていた。
左肩には深い傷もある。
鷹志「この傷?綾乃にやられ…」
ベチン!!
鷹志「йчвачпнамааереринорлгогшржт!!!」
いきなりのビンタに思わずなんとも言えない叫び声が響いた。
綾乃「それはそうと、日向くんは大丈夫なの?」
日向「心配ありがとう、僕は傷に強い体質だからもう大丈夫だよ。」
鷹志「けっ、何が「傷に強い体質だから」だよ、強がってんじゃねえ。」
鷹志は最近性格が荒んできた。
いや、人間臭くなってきた、これまで不良をやたらと殺したりしてきたが今では依頼された殺しと自分に殺意を向ける対象の排除以外はしなくなってきた。
それは人としての人格が確立している綾乃と一緒に生活しているからだろう。
鷹志はその事を若干喜びつつ少しだけ心配することがあった。
もしも依頼で自分に親しい人間を始末せざるを得なくなったとき、自分はどちらを選ぶのか。
人間らしさを捨てて信頼を守るか、殺し屋としての評価を捨てて友情を取るか。
親しい人物に自分の親しい人物の排除を依頼されたとき、自分はどちらを選ぶのか。
近頃そんなことばかり考えていた、とくに綾乃としゃべっているときはそうだ。
鷹志「…(なんか最近、変なこと考えるようになったな。)」
黙り込んで鷹志は考えていた。
鷹志「…(考えても仕方ないな、少し買い物でも行くか。)」
鷹志は稼いだ金を財布に詰め込み支度をした。
綾乃「あ、鷹志どこか行くの?」
鷹志「晩飯の買い物行ってくるよ、しばらく日向とゲームでもしてな。」
綾乃「怪我してるのに、私が行く。」
鷹志「いいや、いつもお前に任せてるから俺が行く。」
この思いやりのやり合いが30分続いたが結局鷹志が行くことになった。
鷹志「最近冷えてきたから鍋にするか、あ、明日から月曜日じゃねえか、だりいな。」
鷹志は鍋の材料を買い集めていた。
その頃〜
綾乃と日向は鷹志の帰りを待っていた。
今夜は日向も晩御飯を食べていくらしい。
綾乃「怪我してるのに無理しちゃってねぇ。」
日向「男なんてそういうものだよ、見栄を張りたいのさ。」
綾乃「くわしいね。」
日向「男だもの。」
2人は談笑していたがあたりは暗くなってきて部屋のライトがついた。
それと同時に家のインターホンが鳴った。
ピンポーン
綾乃「あれ?鷹志、何か頼んだのかな?」
外に立っていたのは宅配便の人、家の前には宅配用のバンも停まっていた。
綾乃「はーい。」
宅配人「畝傍鷹志様のご自宅でよろしかったでしょうか。」
綾乃「はい、あってます。」
宅配人「そうですか、よかった〜……一緒に来てもらうぜ。」
宅配人はいきなり綾乃の腕を引っ張った。
綾乃「きゃあ、痛いやめて!!」
この叫び声を聞いて日向は飛び出して来た。
日向「何してやがるこの野郎!!」
宅配人「ちぃ、邪魔が入りやがった。」
宅配人は上着に隠していたピストルを取り出して日向に向けて撃った。
バキュンバキュンっバキュン!!
日向はすぐさま壁の裏に隠れた。
殺陣死列を鞘から抜いて反撃しようとしていたが宅配人は言った。
宅配人「お前とやりあう気は無い、我々の狙いは鷹志だ。」
日向「なに?」
宅配人「鷹志に伝えときな、『女は預かった、返して欲しけりゃ18キロ先の廃工場に来い』ってな!」
宅配人はそう言うと綾乃を連れてバンに乗り込んだ。
日向「待て!!!」
ぶぅぅぅぅぅん
バンは行ってしまった。
日向「クソ、鷹志に報告しないと。」
バンの中〜
綾乃「私をさらってどうするつもり?」
綾乃は宅配人に質問を続けていた。
いきなり誘拐されたため若干混乱している。
宅配人「安心しなよお嬢ちゃん、我々は君を犯そうとか売り飛ばそうとか思ってないからね。」
綾乃「余計に謎が深まったわ、なんでそう言う荒んだ目的なしで私を誘拐したの?」
宅配人「君にはターゲットをおびき寄せる罠になってもらう。」
綾乃には宅配人が言っていることが理科できなかった。
宅配人「同志ライジェフ、目標を確保しました、なおターゲットは外出中の模様。」
???『スパシーバ、よくやった同志ソブロフ、この駒さえ揃えば…』
???「我々の勝利だ。」
金髪の背の高い男は廃工場で高い笑い声を上げていた。




