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決着

TAKASHI「これで決めてやるよ。」


枝吉「死ぬのは貴様だ!!」


ズドンッズドォォン!!!


響き渡る銃声。

もくもくと上がる硝煙。


弾丸は互いの腹側部を通り過ぎていった。


これでは拉致があかないと思い2人は距離をつめて接近戦を行いつつ射撃を行うガン=カタで勝負を決めにいった。


互いに蹴ったり投げたり撃ったり殴ったりしていたがついに枝吉が弾かれた。


枝吉「!?」


TAKASHI「これが最後だ、fuck you。」


ズドォォン!!


TAKASHIの放った弾丸は数ぶんの狂いもなく枝吉の顎部に直撃するコースだった。

しかし枝吉の反応速度は先天性集中力過剰の力でTAKASHIの引き金を引くスピードを上回った。


弾丸は枝吉の側頭部をかすめ、流血する。


それを好機と見たTAKASHIが枝吉を確実に射撃しようとした。

その瞬間、枝吉のSAAが火を吹いた。


ズドンッズドォォンズドンッ!!

ズドンッズドォォンズドンッズドンッ!!!


TAKASHIはたちまち回避行動を迫られ反撃することができなかった。


そして枝吉がシリンダー内の弾丸を全て撃ち尽くした時にTAKASHIが反撃しようと体勢を整える。


しかし枝吉がいたはずの場所にはもくもくと硝煙がたっていた。


SAA連続発砲による硝煙だった。


枝吉は威力を重視した特別弾を使用することによって硝煙を通常よりも多く出したのだ。


TAKASHI「これも…計算のうちか。」


枝吉「その通り。」


チャリンチャリーン!!


後ろで薬莢が落ちる音がした。


TAKASHIは思わず振り向いて反撃しようとしたが枝吉の弾丸がTAKASHIの頭部に浅く入った。


ズドンッ!!


TAKASHI「…!!」


枝吉「SAAほど装填の融通がきかない銃はない、お前が俺の装填のタイミングを狙ったのはプロとして流石だが詰めが甘いな。」


TAKASHI「…まさかお前が敵になってこうも恐ろしい存在になるとは思わなかったよ。」


枝吉「それは俺もだ、かつての同胞よ。」


2人は沈黙した。

その場に聞こえるのは夜の街の音、遠くで聞こえる救急車のサイレンの音や踏切の音、車の音だけだった。


2人の心臓はほとんど同じタイミングで動いている。


心臓の鼓動は今にも心臓の壁を破りそうなほどに動いていた。


それがいきなり止まったかのように間を開けた時、2人は銃を抜いていた。


ズドンッ!!


銃声が聞こえた瞬間、TAKASHIは膝から血を吹き出し、倒れる最中だった。


枝吉(俺の、勝ちだ!!)


TAKASHI(いいや、まだだ!!)


TAKASHIはいつも被っている帽子を脱ぎ捨て、その帽子の中から何かを取り出した。


枝吉「まだそんなものを!?」


TAKASHI「倒れるなら貴様も一緒だ!!」


ズドンッ!!!


TAKASHIが帽子の中から出したのはマカロフという小型の拳銃だ。

理由はともかくTAKASHIはこれをいつも帽子の中に忍ばせている。


弾丸は枝吉の右脇腹を貫いた。

そして枝吉は倒れて意識を失った。


TAKASHI「とどめを、刺してやるよ。」


そういって銃を枝吉に向けた途端、TAKASHIはこれまでのダメージで倒れてしまった。


TAKASHI(糞っ!!こいつだけは始末しとかなきゃいけないのに…)


TAKASHIはそう思いながら意識を失った。















裏路地〜


組織残党「よ、よせ 俺が何をしたってんだ。」


「貴様が何をしたかは知らん、だがお前が盤上亜里沙の組織の構成員だったことだけで貴様を撃つ万の理由に勝る。」


組織残党「や、やめ…」


パシュッ


チャリ〜ン


鷹志は残党狩りに励んでいた。

その依頼は神戸に本部を置く大ヤクザからのものだったが鷹志は関係なく仕事に励んでいた。


仕事を終えた鷹志は家に帰る。


この時既に24時、夜の12時だった。


「ただいま」


綾乃「おかえり〜、ご飯にする?お風呂にする?それともあ・た・し?」


「どこでそんな言葉覚えた。」


綾乃「さっきドラマでやってて、あ・た・し?ってどういう意味?」


「は人前で言うなよ?ビッチに見える。」


綾乃「え?ビッチって何のこ…」


「それよりも俺とお前は明日から学校通いだ。」


綾乃「え、なんで?」


「学校にもいってなかったらポリ公に怪しまれる。書類は既に偽造したから明日から高校に行くぞ。」


綾乃「それって近くの工業高校?」


「いいや、その横の〇〇高校っていう普通科高校だ。」














???「明日、ターゲットと奴が遭遇するようだよ?」


???「とりあえずカードはこれで切れたね。」


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