表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/33

同じ匂い

綾乃「あなたからは血の匂いがするわ。」


鷹志は自分が人殺しであることをバレてなんともいえない。


綾乃「あなたは成り行きで人を殺す結果になったけどその人殺しの生活に少し満足している。」


(……なんでわかるんだ。)


鷹志は動揺を隠せずに綾乃に聞いた。


「どうしてわかるんだ?」


綾乃「鷹志、あなたからは國虎と同じ匂いがするの。」


國虎はかねてから殺しを楽しむ人間だった。

それ故にTAKASHIは國虎暗殺の依頼を受けた。


その國虎に付いていた人の生臭い臭いが鷹志に似ていたのだろう。


しかし綾乃は鷹志を否定するような感じはない。


「俺は確かに人殺しだ、でもなんで人殺しの前であんたは平常心を保ってるんだ。」


綾乃「あなたは理由がない限り人を殺さない、あなたがこれまで人を殺してきた理由はどうしようもない理由だったのでしょう。」


鷹志はなぜかその言葉に安堵した。

しかし鷹志はあることに気がついた。


「ところで、帰るところは?」


綾乃「ないよ?」


(はぁ、本当は俺も余裕ないんだがな。)


鷹志はどうしたものだか少し悩んだ。

そして導き出された結論は…


「しばらく俺の家に泊まってな…金が入ったら女物の服を買いに行ってやるから。」


綾乃「ほんと!?いいの!?」


「いいよ、助けるだけ助けて後始末もしないなんて無責任なことは俺にはできない。その代わりここは俺の家だ、俺の指示に従ってもらう。」


綾乃「鷹志の指示?」


綾乃(「私にエロ同人みたいな酷いことする気でしょ!!」みたいな展開が…)


綾乃「わ、わわわ、私に何する気!!」


「何もしねえわ馬鹿。」


鷹志に初めての女友達ができた。






TAKASHIの隠れ家〜


TAKASHIはSAWTの無線を盗聴していた。

その内容はTAKASHIを殲滅する最終ヒューズのことだった。


無線「このままTAKASHIを野放しにはできませんぞ!」


無線「とにかくTAKASHIを仕留めたい、何か策はないか…」


無線「わたしが直々に行くしかないでしょう。」


無線から聞こえてきたのは枝吉の声だった。


無線「しかし枝吉君、君にできるのかね?」


枝吉「勿論です、ここだけの話ですが私は昔、TAKASHIと同じ仕事をしていたことがあってその頃からの知り合いなんです。」


無線「そうか、それならこの件は君に任せる。しかし計画が知りたい、何か考えているならここで発表してくれ。」


枝吉「策も考えていることもありません…私と奴の一騎打ちで仕留めます。」


枝吉はTAKASHIと一騎打ちで勝負を決めると言っている。

それを聞いていたTAKASHIは少し燃えた。


TAKASHI「そうか、マウントジャンゴ時代と同じアレでやるのか、いいぜこいよ…」


TAKASHIはそう言うと手に持っていたM1911のマガジンから弾丸を抜き取って棚にしまった。


そしてTAKASHIは別の棚から別の銃を取り出した。

TAKASHIが取り出した銃はワルサーP38だ、この銃は某有名アニメの主人公が使っていることで有名だ。


TAKASHI「明後日、奴ならば俺との一騎打ちは明後日に設定するはずだ。」


TAKASHIはP38に弾を詰めて枝吉と決闘する日を待ちに待ち望んでいるように見えた。






鷹志家〜


鷹志は困っていた。

自分のベッドで寝たいのに不良にどつかれて気絶していた女の子を地べたで寝かせるわけにもいかない。

両親のベッドはすでに必要ないと思ってニ◯リに引き渡してしまった。

何よりも綾乃がベッドで寝たいと言う。


「どうしてもベッドでねたいのか?」


綾乃「私は怪我人よ?地べたで寝かせるの?」


「いや、そう言うわけじゃ…」


綾乃「じゃあベッドで寝ていいよね〜♪」


さっきまでとは全然違う空気だ。

暗い感じは一切ない、それどころか明るい。


(はぁ、ベッド買わなきゃ)使命感


とにかく今夜は綾乃がベッド、鷹志は地べたで寝ることになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ