枝吉の生い立ち
國虎邸〜
枝吉「俺がお前と同じ道を歩むようになったのは24歳の頃だったな。」
数十年前、枝吉通勤途中の電車内〜
枝吉はかつて普通のサラリーマンとして生活していた、普通に電車に乗って普通に仕事をこなし普通に仕事を終え普通に電車で帰る。
しかしその日は違った。
仕事が早く終わり、15時ごろに帰ろうとしていた。
いつもと違う時間だけあって周りにはあまり見ない人がたくさんいた。
学生やパチンコ帰りの中年男や定年を迎えた白髪の男、ヤンチャな雰囲気の女。
ヤンチャな雰囲気の女は電車の中で大きな声で電話していた。
ヤンキー女「だよね〜、マジありえないんだけど〜。」
枝吉(うるさいな、まあいい今日は余裕があるんだ、注意するか。)
枝吉は当時、他人に迷惑がかかることをしている人間があまり気にならなかったが周りの人が迷惑そうにしているのを見てそのヤンチャな女に注意した。
枝吉「きみ、電車の中で通話するのはいいが少し声を小さくしてくれないか、周りの人も迷惑しているじゃないか。」
ヤンキー女「っるせえ!!黙ってろ!!」
枝吉「なんだと!?」
枝吉はついヤンチャな女の放った言葉に反応してそれを撤回するように女の肩を掴んだ。
その瞬間、
ヤンキー女「キャー、この人痴漢よ!!」
枝吉「!?」
ヤンキー女(これでウザい奴を留置所に送り込めるし罰金もとれるから一石二鳥じゃ〜ん❤️)
枝吉は勿論周りから冷たい目で見られる。
枝吉「……っ!!」(くそっ!!このメスガキが!調子に乗りやがって!)
ヤンキー女「あんた次の駅で降りな、ケリつけてやるよ!!」
枝吉にも我慢の限界がきた。
枝吉「ああ、次の駅を出て交番に行こう。そこで君からも事実を告げるんだ。」
このとき、枝吉は自首しようなどと考えていなかった。
少なくとも彼はこのとき自分でも傭兵になるなどと考えていなかった。
しかし彼にはこのとき純粋な殺意の元にヤンチャな女を始末しようとしていた。
そして、駅でヤンチャな女と枝吉は電車を降りて駅を出た。
ヤンキー女「交番どこにあんの?こんな裏路地にあんの?」
枝吉は交番に行くといってヤンチャな女を裏路地に連れ込んだ。
そして、
枝吉「手前、調子に乗ってんな。」
ヤンキー女「え?なに?いきなり雰囲気変えて脅そうとしても無駄だだよ!」
枝吉「そうか…謝るなら今のうちだと言おうと思ったが…謝る気がないんだな。」
ヤンキー女「ねえよ!さっさと罰金よこせよ!!」
枝吉「……度し難いな…」
ヤンキー女「なんだって?」
枝吉「死ね!!」
グサッ!!
ヤンキー女「きゃぁぁぁぁ!!」
ヤンチャな女の首筋に枝吉が仕事で使っていたペーパーナイフが深く突き刺さっていた。
ヤンキー女「うっ、ゴポッ!!た、助けて。」
ヤンチャな女は弱りながらも枝吉に助けを求める。
枝吉「メスガキが、お前のおかげで俺は殺人者だ。」
ヤンキー女「ごめん、な、さい…」
「くたばれ、このバッチが…」
枝吉はこのとき初めて人を殺した。
枝吉「もっとこんなクズを殺さなきゃ…」
現在、國虎邸〜
TAKASHI「そんなの知ったこっちゃないな。なにが言いたいんだ。」
枝吉「お前もそのメスガキと同じクズってことだよ!!第三部隊!クレイモア!!」
第三部隊隊長「ラジャ!!」
部隊長がスイッチを起動する。
その瞬間…
ドン!!
クレイモア地雷が爆発し、TAKASHIに向かって多数の鉄球が迫った。
次の瞬間、TAKASHIはこれまでSAWT部隊が見ていたところとは違う位置に移動していた。
枝吉「な、なんだと!?」
部隊長「なにが起きたんだ。」
みんな動揺が隠せない。
TAKASHI「今日の仕事は終わったんで、退場させてもらう。」
枝吉「まて、手前を殺して賞金を手に入れてやるぁぁ!!」
ズドドドッ!!
威嚇射撃の銃声とともにTAKASHIは暗い雨の中に溶け込んでいった。
枝吉「次は、次は逃さん!!」




