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アリスの鏡

 踏みつける。踏みつける。踏みつける踏みつける

 踏みつける踏みつける踏みつける踏みつける踏み

 つける踏みつける踏みつける踏みつける。


 そうやって踏んでやるとアイツは涎を垂らして喜

 んだ。だからワタシは嫌で嫌で仕方ないけど、踏

 んで踏んで踏んで踏んで潰してあげるの…。


 潰してやるとアイツは赤い泡を吹いて喜ぶ。それ

 はワタシの心臓を鷲掴みにする。

 そうして汗にまみれたら鏡を見るの。


 ワタシはその時だけ笑顔になれる。ワタシを笑顔

 にしてくれる。毎日見飽きたワタシの顔が表情を

 作るのよ。あぁ…また踏みつけなくちゃ…。




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