ペーパードライバー
突然だが、私は方向音痴ではあるが車の運転には自信がある。
そこそこ狭い道でもナビが示す道なら臆することなく突入する。
しかし、いかに運転に自信があるとはいえ、狭い道でのすれ違いには気を使う。でも譲り合えばたいていの道は通過できる。譲り合えばの話だ。その点、平日走っているドライバーはある程度の車の動きが予測できる。
ここで、私がこう避けて、向こうの車がその間に通り抜ける。
そうして譲りあって狭い道をクリアしていくのだ。お互いの意思が通じあったときは嬉しくなる。
厄介なのは土日に走っているペーパードライバーいわゆるサンデードライバーだ。
動きが読めない。動かない。予想外の動きをする。
あぁ~!!私がこう避けてんねんからそっちはこう動いてよ!そしたらこう入って抜けられんのにー!!
と苛立つこともあるが、そこはベテランドライバーの余裕として、できる限りの配慮はする。
先日すれ違ったオバはんもまさにペーパードライバーだった。
こちらが避けても動かない、クラクションを鳴らす。挙句の果てに真っ直ぐ突っ込んでくる。
しかも、自らの未熟さを恥じることなくこちらをキッと睨みつけてくる。
結局、わたしが狭い道をバックし、譲ることになった。
オバはんは会釈をすることもなく去って行った。
全く腹が立つ。
苛立ちを抑え、再度その道へ入ろうとすると、向こうから来た原付に乗った兄ちゃんが停まって言った。
「オバはん!ここ一通やで」
(´・ω・ `)
(´・ω・ `)
ああ、そうですか。
スンマヘン……。
全くもって、はた迷惑な話である。
だだだって、ナビがこっちやって言うから……、と言い訳してみる。