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バス
私の職場の近くでは南海バスというバスが走っている。
夜は特に本数が少ないため、一本乗り遅れると20分ほど待つこともある。
そらきた!
バス停までの道程の途中、後ろからバスの気配がした。振り向くと、数十メートル背後から南海バスが迫ってくる。
このバスにおくれたらあかん!
私は前方に小さく見えるバス停に向かって走った。
途中で何人か抜き去ったが、もちろん間に合った暁には、その人たちのためにバスを少し止めておくくらいの覚悟はあった。
バスに向かって少し手をふったりなんかしながら必死で走った!
ハァ、ハァ!絶対に見えているはずや。いけるで!そう確信した。
しかし、そのバスは無常にもスピードを緩めずに走り去って行った。
私は見た!小さくなっていくバスの電光掲示板に光っているその文字を。
◯◯大学→××駅
ノンストップ
(´・ω・ `)
(´・ω・ `)
その後、追い抜いた人が到着する前に次のバス停まで歩いたのは言うまでもない。
全く、はた迷惑な話である。