表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方幻双夢  作者: クシャルト
双つ夢の譚
150/151

解説・出典・元ネタ

メインキャラクター、百詠(博麗)懐夢について


 最初期の頃、霊夢に近い名前にしようと考えた結果、人懐こい夢→懐こい夢→懐く夢→懐夢となった。

まだ十歳なのに精神年齢が高くどこか大人っぽく知りたがり性格は、上橋菜穂子さん執筆の小説『獣の奏者』の主人公『エリン』の闘蛇編の前半を元ネタにしている。懐夢の年齢とその時のエリンの年齢は同じ十歳であり、彼女は獣と心を通わせるある意味「もののけ姫」である。


 お人好しでほんの少しだけ戦闘が出来るという点は『テイルズオブエクシリア』の主人公、『ジュード・マティス』を元ネタにしている。彼は最初はお人好しの医学生だったが、精霊の主マクスウェルと会って旅を始めてからぐんぐん成長して行き、二作目では有名な科学者になって世界を支える存在となった。


 そして、おかあさんには甘えん坊、『だいじょうぶ、だいじょうぶ』のおまじないは細田守氏が監督を務めたアニメ映画、「おおかみこどもの雨と雪」の『雨』を元ネタにしている。彼は最初は母に甘えん坊の弱虫だったが、ある時を境に別人のように成長を遂げた。ちなみに彼の最終的な年齢は懐夢と同じ十歳だが、懐夢は彼の胸辺りくらいしか身長がない。

 時折懐夢の母が口ずさんでいた鼻歌、歌詞のない鼻歌は、『テイルズオブエクシリア2』に登場する『証の歌』が元ネタ。この歌にも歌詞が存在していないが、物語のとても重要なポイントである。もうこのタイトルと言ったら『証の歌』といっても過言ではないほどらしい。


 懐夢の代名詞となったスペルカード・『霊符「夢想封槍」』はニーアレプリカントの主人公、『ニーア』が放つ魔法『黒ノ槍』が元ネタ。超高速で敵の元に飛び、突き刺さる。しかもある程度ならばホーミングするという万能な魔法。

 長髪の男の娘……というよりも黒花編以降の懐夢のモデルは、漫画『断罪のユディト』に登場する『日迎まなせ』。ちなみにこのまなせはかなり病んでおり、懐夢のモデルに取り入れた結果、病んで<白獣(マガツ)>になった。

 霊夢をお姉ちゃんと呼ぶのは、弟ならば一般的であるが、懐夢に霊夢をお姉ちゃんと呼ばせようと思ったのはアニメ『東京マグニチュード8.0』の主人公の弟が深く印象に残ったため。



博麗霊夢について


 <黒荊>はゲーム、『フリーダムウォーズ』に登場する『荊』と、フリーゲーム『寄生ジョーカー』のエンディング9時の主人公の触手腕、漫画『断罪のユディト』の主人公、ユウリが使用する『傷喰い(ペインイーター)』がモデル。

 荊は長距離移動や高速移動等を可能とし、立体的な移動が出来る事が最大の特徴であり、触手腕は自在に伸びて対象物を喰らう力を持っている。『傷喰い』には腕の形をしてはいるものの、自由自在に変形して、噛み付く、引きちぎるなどで悪人を断罪する。

<黒花の神女>時の霊夢のモデルはMUGENに登場する二次創作キャラ、禍霊夢。

 世界を滅ぼしてしまう存在になってしまうという点は、ゲーム『ゴッドイーター2』に登場するジュリウス・ヴィスコンティを参考。

 そして背中から二本の荊が生えているという点は、怪獣映画『ガメラ3邪神覚醒』に登場する怪獣イリスをモデルにしている。数多くの怪獣映画の中でも指折りの外道怪獣として有名。



大賢者達について


伊吹童子

 日本各地に伝説が残るとされる鬼、酒呑童子が由来。

 伊吹萃香の元ネタの鬼でもあり、八俣遠呂智の子供であるという説がある、本作のテーマが『家族』である事から、伊吹萃香の父親として起用した。

 外観や性格などは実際の資料と、伊吹萃香と、『無双Orochi2』に登場する酒呑童子を参考にした。


大天狗

 妖怪の山の天狗達を統べる、文の母親。

 文くらいの長寿ならば、文の親が大天狗であってもよいのではないか? という考えから文の両親を大天狗と言う立場に起用した。

 ちなみに劇中では話されていないが、設定上の本名は『射命丸晴香』。


伏見凛導

 博麗霊華の父親であり、霊夢の師匠である、今作の異変の黒幕だった大賢者。

 元ネタ及びモデルはゲーム『テイルズオブエクシリア2』に登場する精霊『クロノス』であり、名前の由来は竜胆と伏見稲荷大社。

 娘を失ってしまったために狂ってしまったが、異変の原因はこいつのせいである事に変わりはない。

 しかし、全ては封印してしまった娘を元に戻すためだけの行動だった。



蛇神編ラストボス、八俣遠呂智について


 日本人で知らない人はいないだろう、日本神話の怪物、または蛇神「八俣遠呂智」。

 あまりに壮大な姿や設定から、ラストボスにふさわしいと思い、起用した。

 八本の首がそれぞれ違う属性をつかさどるという特性は、ゲーム『大神』に登場するボス妖怪、『ヤマタノオロチ』を元ネタにしている。

 大神のヤマタノオロチは月より飛来したとされ、主人公アマテラスの故郷である神の国、タカマガハラを滅ぼした後、下界へ攻め込み、手中に収めた。

 しかし、そんなヤマタノオロチも酒に弱いという欠点を持ち、首のうち雷は攻撃する度に攻撃対象を見失ったり、水の首は水遊びを始めるなど、個性的である。

 首が一つの山に相当するほど長くて巨大、隕石型の弾幕を放つというのは、『モンスターハンター4』の集会所の上位の最後に登場するモンスター、ダラ・アマデュラが元ネタ。ちなみに作者はかなりの回数こいつが降らせる隕石に乙らされている。

 ちなみにプレイした人ならわかると思うが、この小説の最終戦闘はただでさえでかいダラ・アマデュラを八体相手にしている地獄絵図である。

 その身体からばら撒かれる暴妖魔素は、『モンスターハンター4』の村クエストのラスボスであるシャガルマガラが放つ狂竜ウイルスが元ネタ。この狂竜ウイルスを吸い込んだモンスターは狂竜症という感染症を発症し、理性を失ったように暴れ狂うようになる。



黒花編ラストボス、<黒服>について


 外観は黒花の神女状態の霊夢と同じくMUGENの禍霊夢が元ネタ。

 やんわりとした口調と雰囲気を持ちながら、とんでもない野望を持ち合わせているという点のモデルは、ゲーム『ゴッドイーター2』に登場するラケル・クラウディウス博士。このゲームで最も印象に残ったキャラクターである。

 <黒服>が最初の方で口ずさんでいた鼻歌は『ドラッグオンドラグーン3』のメインテーマ、クロイウタ。

歌詞が全てカタカナで、何を歌っているのかところどころわからないが、ちゃんとした日本語の詩。

作中では博麗の巫女達の願いの結晶である『花』かつその化身として登場し、霊夢と戦いを繰り広げた後に、喰荊樹を出現させたが、最終的に霊夢にやられて力を失った。が、残った『花』は霊夢の中へと再び戻された。



億礼紗琉雫について


 名前の由来はモンスターハンターに登場するモンスター、クシャルダオラのアナグラム。


億礼紗琉雫→おくらいしゃるだ→おくら しゃるだ→おらくしゃるだ→くしゃるだおら→クシャルダオラ


 しかしクシャルダオラとは反対に哺乳類の姿であり、翼も六枚。なお、神獣時には髪の毛のような鬣が生えているが、その辺りのモデルは「おおかみこどもの雨と雪」の『彼』の狼時。『彼』が狼になっている時も、頭の周囲に髪の毛のような鬣が生えている。

 作中、紗琉雫は早苗と親交を深めて行ったが、このような結果に至った経緯はこの物語を霊夢と懐夢だけの物語にしたくなかったというのがあったのと、少女と獣の組み合わせを描きたいと思い立ったためである。



霊紗について


 格闘術や高出力の術を放てるなどの点から見て、元ネタは言わずもがな、MUGENの先代巫女。しかし先代巫女は別な形ですでに登場していたため、先代巫女の姿をしながら先々代巫女として登場する事となった。

 その圧倒的な力と先々代巫女でありながら若々しい姿を保っているという点に説得力を持たせようと、作中では素戔嗚尊の末裔という設定の元登場し、懐夢に術や格闘術を教えるなどして、活躍した。



博麗霊華について

 原初の博麗の巫女であり、天照大神の末裔、そしてラストボスであるという四年間温めたアイディアの元生まれ、登場した、歴代の博麗の巫女の中で最強のキャラクター。

 最初は本当にいきなり復活して幻想郷を滅ぼそうとするキャラクターと設定だったが、それだと味気が無さすぎるうえに、ぱっと出たラスボスにしかならないと判断し、記憶喪失して霊夢と懐夢と暮らし、更に八雲紫によって育てられたという活躍をさせた。名前の由来は博麗霊夢と、アルトネリコ2に登場するヒロイン、『クローシェ』の本名。強さや力のモデルは『大神』の主人公アマテラスと、NARUTOに登場する『うちはマダラ』。特に戦闘シーンなどはマダラの戦い方を参考とした戦術を描写した。

 スペルカードの名も全て大神の登場する筆神達の名と性質がモデル。



博麗瑠華について

 四年間にわたる霊華の構想の中で生まれた、霊華の双子の妹。

 霊華と違って博麗の巫女になれるほどの素質はないが、その分行動力に優れているキャラクターとして、活躍した。劇中では大蛇里の設立者であり、懐夢の曾祖母と言う重要な立場に置かれている。懐夢が男性でありながら博麗の力に適合できているのは、瑠華の血のおかげ。

 名前の由来は姉の霊華と同じくアルトネリコ2に登場するヒロイン、『ルカ』。ちなみにアルトネリコ2ではレイカが妹であり、ルカが姉であるが、この作品では瑠華が妹で霊華が姉。



霊華と瑠華の育った地、天志廼について。

 天志廼のモデルは映画「もののけ姫」に登場する地、たたら場。

劇中ではたたら場と同じ製鉄所があり、製鉄技術で栄えていたが、たたら場と同じく、人間の手ではどうする事も出来ない災害によって壊滅した。

 名前の由来は『神国マシノワ』。



襲い来る狂気に登場した『能美』

 子を失って狂気に陥り、霊夢を襲った女性。

 そのモデルは『断罪のユディト』に登場した能見或歌(あるか)。或歌は主人公達の攻撃に巻き込まれて両足、右手を失うが、この能美も同じ部位を失っている(もっとも能美は河童の治療によって回復したが)。懐夢の容赦のなさをその身で教える事になった不憫人物。



完結編 第拾章 黒獣襲来 完結編 第拾壱章 神女覚醒

 名前の由来は『ガメラ2レギオン襲来』と『ガメラ3邪神覚醒』。



完結編 第拾壱章 神女覚醒

 9、10、11、16、17のタイトルの名前の由来はモンスターハンター4Gのクエスト名。

「喰らえ潰せ幻想の世を」   →「沈め掻臥せ戦禍の沼に」

「覚醒よ<白獣>『想い』は遠く」→「眠れ宿痾よ目覚めは遠く」

「来たれ、破滅の刻よ」    →「来たれ、破滅の鬨よ」

「眠れ黒花よ『想い』届いて」 →「眠れ宿痾よ目覚めは遠く」

「『想い』抱いて戻り来よ」  →「天を廻りて戻り来よ」



完結編 第拾壱章 神女覚醒 14 夢から目覚めて 

 現代世界で登場した猫の『かつら』と『あるか』。前述している『断罪のユディト』に登場するキャラクター、小畝桂良(こうねかつら)と前述した能見或歌が名前の由来。漫画の中では目にハイライトがなく、只者ではないオーラを放ち始める女性キャラクター。



完結編 最終章 博麗の巫女 4 激突する巨獣

 <九尾>vs龍人式神。感想の方でご指摘があった通り、NARUTOの九尾vs須佐能乎がモデル。

 一度でいいからどでかいシチュエーションがほしいと思い、描写した戦闘。



 なお、原作である東方Projectは弾幕シューティングゲームであるが、本作はアクションや共闘を主にしているため、ゲームで例えるならば弾幕ハンティングアクションである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ