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三位一体術式

「良いですか二人共。あなた達は私を中心に、メテ王を囲むように三角形の結界を敷いてください。そして、さらに逆三角形の結界を重ねて敷き、巨大な『六芒星』を完成させます!」

清兵衛の鋭い声が、闇に侵食されつつある城を見ながら言う


「本来、陰陽術においてこれほどの規模の術式を一人、あるいは少人数で即座に展開することは不可能です。ですが、今のあなた達には魔王の力がある。

その強大な魔力をもって、この地に独自の六芒星を刻み、不浄を封じ込めます。宜しいですね!」


「わかったよ、清兵衛さん! 派手に決めてやる!」

真雄マオが、ニャ王ま神の紅蓮の炎を纏いながら叫ぶ。


「はーーい! 桜花も頑張るね!」

桜花が、ニャーま神の癒しと清浄の気を振り撒きながら応えた。

二人は式神を依代とした圧倒的な機動力で、それぞれ定位置へと向かう。

一方、不浄魔王へと成り果てたメテ王は、もはや自らの肉体の制御を失っていた。闇の魔王としての膨張する欲望が、彼の個としての意識を濁流のように飲み込んでいく。

「……あ……あが……。私は、王……世界の……王……」

メテ王の瞳から理性が消え、ただ怨嗟を垂れ流すだけの巨大な闇の塊へと変わっていく。彼は、自分の意志とは関係なく暴走し、膨らみ続ける己の姿を、意識の奥底でただ絶望と共に眺めることしか出来なかった。

「……九字護身、臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前! 結……ッ!!」

清兵衛が印を結び、足元の形代を起爆させる。

瞬時に真雄と桜花を頂点とした二つの光の三角形が交差し、闇の最深部に巨大な白銀の六芒星が浮かび上がった。

「不浄王よ、その怨嗟、この術式で浄化させていただきます!」

光の柱が天を突き、闇を焼き払う。メテオの歴史の縮図とも言える「不浄」と、新時代の「魔王」たちの力が、真っ向から激突した。

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