第二話:自己紹介としよう、オレ、ロリ専なんでビッチには興味ないんだ
朝から頑張る。休日に何やってるんだろうとか関係ない!
このノリで頑張るだけだ!
自殺。自殺。自殺。
そんなニュースで嫌になる。
オレは最強の引きこもり。
灰色の青春とか勘弁で、リア充とやらに興味なんかこれっぽちもない。
だから大丈夫。オレは死なない。
死んでなんか堪るものか!
だから大丈夫。きっと大丈夫だから。
そんなことより、母さん、お小遣い頂戴。
◇
ドガッ!
殴られる。ビッチに思いっきりメイスで殴られる。
幾ら、痛みも何も感じないからって殴られていると気分が悪い。
「おい、いい加減止めろよ。痛くないけど、痛いんだよ」
王室とやらをオレをひたすら殴りかかって来るビッチを宥める。
「イヴ。イヴ・ユリウス・カエサル。アンタみたいに変な名前じゃない由緒正しい血筋なの。ファーストネームで呼ばれるのとかマジでキモイから、私のことはミドルネームで様を付けて、ユリウス・カエサル様とでも呼びなさい」
高圧的で、高飛車な感じが鼻につく女が突然、自己紹介してきた。
星の巫女とか呼ばれてたこいつは兎に角、オレを毛嫌いしてる。
「ユリウス・カエサルってなんか偉人の名前を引っ付けたようなミドルネームだな」
顔を真っ赤にするビッチ女。
というか、ビッチに悪いから暴力女だな、こいつ。
「様をつけろって言ってんのよ!」
ドガッ!
粗暴で嫁の貰い手が無さそうで可哀そうに思えてきた。
「ウルセェ! つーか、そんなにオレが嫌いだったらさっきから着いて来るなよな! 何なの、お前? お前はオレのひな鳥か何かなの?」
ひたすら罵声を浴びせられるのもあれだから、突き放そうとオレもムキになる。
「んな! 私だって誰がアンタみたいな不細工についてくものですか! もういいわ! こんなのとパーティ組むなんてゴメンよ!」
暴力女はそんなオレの言葉に対し、そう言うと離れようとした。
スタスタ。
数メートルほど、離れたと思ったらそこで立ち止まった。
立ち止まったというか、なんか不自然な形で止まってる。
「ッフ! フンガガガガガ!」
片足上げて、腕を走り込むように振ってる。
何してるのか、ぶっちゃけ分からない。
何だろうか、星の巫女伝統の舞か何かでも踊ってるのか?
「お、可笑しいわ! 一歩も進めなくなってる!?」
何なのとか叫んでる。
やっぱり金髪はビッチ、ヒステリーなのはお手の物だな!
「アッハハハハハ! 何やってんの! 星の巫女様伝統の舞か何かなんですかー? 止めてくれ、腹が痛いぜ、ユリウス・カエサル様!」
ヒー、腹が痛い。
腹筋が痛いぜ!
「う、うっさいわね!」
こんなバカと一緒に魔王討伐の冒険とか無理だわと思い、王様のところに戻ろうと暴力女と逆の方向へ進もうとする。
すると。
「ぇえ! ちょっと、な、なんなの!? 私、何で引っ張られてるの!?」
ビタン! ビタターン! ガッシャーン!
城のオブジェに身体が当たって、暴力女が目を回していた。
なんか高そうな壺が割れたような気がするが気のせいにしておこう。
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