第一話:オレ氏、異世界の地に立つ!
書き終えたらって言ったけど、浮かんだから書いた。
多分エタる!
エタらないように全力で頑張るけど、応援してくれたら嬉しいです!
「オレの名前は、木藤院根尾! 食っちゃ寝が得意な十八歳、職業無職! 座右の銘は、働いたら負けかなと思ってる! 好きな食べ物はカレーライスの甘口! 嫌いな食べ物はトマト! あんな野菜は滅びれば良いと正直思ってる! 突然、異世界とやらに召喚されて困ってます! 勇者になれとか無理ゲーも良いところだ! 以上!!!」
ドッカーン!
突然の効果音。
毎日、毎日惰性で生きてる親のスネカジリなオレが気が付いたら王様とやらの前で召喚されていた!
パソコンもない。ネットも出来ない。漫画もない。
そんな異世界生活なんて耐えられないぜ、困っちゃう!
そんなことを言った。
自棄になっていたと言っても良い。自業自得なのは認めよう。異論はない。
だが、オレのコミュ力ゼロを舐めないで頂きたい。
「これは、これは何とも奇抜な勇者様ですね!」
近くにいた鈍器持ってる女に殴られた。
ドカッ!
それはギャグかって思うぐらい酷い手際だった。
よく見ると別嬪だと思ったが、オレの対象年齢は小学生なんだ。出直して来い!
「アレ? 倒れない?」
ドカッ! ドカッ!
「っウゴォ! 何なんだ、この暴力女! 何すんだ! イテェじゃないか!」
腹立つ女だ。神官みたいな恰好しやがって聖職者なのか?
ヒーラーと言われるクラスっぽいぞ、お前?
「フム。言ってることも恰好もどうだと思うが伊達に勇者として呼ばれるだけはあるではないか。素晴らしい」
気障っぽい鎧男が気障っぽいこと言ってる。
「つーか、助けろよ!」
「可笑しいですね? これでも、全力なのですが!」
ズガン! ズガガーン!
音が酷い。
「というか、王様らしき格好の爺さん、ドン引きしてるから止めろ、ビッチ!」
「う、うむ。星の巫女よ、それぐらいにしてはどうだろうか? きっと勇者殿もいきなりの召喚で正気ではないのだろう。この場は穏便に執務室に案内されては如何かな?」
らしいじゃなかった、ちゃんと王様だったわ、この人。
「そうだ、そうだ! 早く、というか元の世界に帰してくれ!」
「それは、出来ませぬ。魔王を倒して頂かなければ困ります」
オレの必死の訴えにザ・キング(王様)は訴えを却下した。
「やっぱりそういう類でオレ、召喚されちゃってる!? ハーレム系勇者様やれってか! ふざけるな、オレはそういう、ナーロッパは嫌いなんだよ!」
「そのナーロッパというのはよく分かりませんが、兎に角、もう下がって頂いて宜しいですぞ」
うわっ! 止めろ、衛兵のおじさん!
野郎に掴まれたってオレは嬉しくないんだよ!
「っつーか! ダメ人間だからってオレを殺す気で殴るんじゃねぇぞ、このビッチ!」
金髪の女はビッチの証。オレ、引きこもりだから分かるんだぜ!
「いい加減にしてください! 私、ビッチじゃありません! 私にはイヴ・ユリウス・カエサルという由緒正しい名前があるんです! 覚えてください!」
ズガガン!
持っているメイスでしこたまオレを殴る美少女様はそんなことを叫んでる。
これは、ダメ人間であるオレが異世界召喚されてオレツエーするだけのそんな物語だ。
面白い、続きが気になる、応援してると思ったらと少しでも思ってくださったら画面下の☆からポイント入れて頂けると嬉しいです!
批評、感想があれば滅茶苦茶嬉しいので、皆さん気軽に書いて頂けるのをドシドシ待ってます!