入学
校門から何人もの生徒が校舎へと足を運んでいる。
周りを見渡している男や友人と通っている女達。
こんなに生徒がいたらどの生徒が新入生か分からなくなる。
入学試験を受けた時も思ったがなかなか清潔がある学校だ。
やはり校舎がきれいなのは割と魅力的なポイントでもある。
つまり姉よ、部屋が汚いということは、魅力ポイントが皆無ということだ。
かわいそうにw
姉はかわいそうに心も汚いから寺で修業すればいいと思う。
そんなどうでもいいことを思いながら、俺はこれから始まる高校生活の教室にたどり着いた。
教室をのぞくと、ざわざわしてるようで静かなようで。皆が緊張に溢れていた。
黒板には名簿が書いてあり、自分の席が分かるように書いてあった。
どうやら名前順らしい。男女混合のようだ。
こういう時は窓際ががいいなぁと思うが、自分の名前的に窓際ではないことは知ってる。
なら、せめて後ろがいいな。
自分の名前を探す。どうやら後ろにはいない。
真ん中もいない…
自分の名前は教卓の前、つまり一番前になる。
やばい、前は全然いいのだが話せる人が限られてくる。
新学期、いや新入早々一番前になるなんて、なんて悪夢なんだろう。
少し肩を落としつつ、一番前の席に座る。
両隣の席はまだ来ていないみたいだ。
それもそうだろう、まだ登校時間まで余裕がある。
少し退屈になりながら、ふと気になった両隣の席の名簿を見る。
右の名前が佐藤南、左が前田春香。
名前をみた感じ女の子ではあるが、あんまり期待しないでおこう。
ふと、思った。
俺はまぁモテるんだけど、もし仮にこの両サイドが俺に好意を持った場合、気まずい、生活しにくい。
やぁ、もうねwすまんわw
モテてしょうがないのよ
だから決めました。 俺は女子から持てないようにフラグを立てないように学園生活を送るのだ。