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ようこそ天獄学園へ~死後の世界で学園生活~  作者: うるさいゲーム屋さん
1/5

プロローグ~ゲームスタート~

少女は暗闇で目が覚める・・

 ()()()と真っ暗闇にスポットライトがあたる。


 光の先には、女子高生が一人。


 極めて平凡な女子高生、青空千風(アオゾラチカゼ)がちょこんとパイプ椅子に座っていた。


「ん。。。。ここは。。?」


 どこか寝ぼけたチカゼは能天気な顔をキョロキョロさせている。


「目が覚めたみたいだね」


 可愛らしい声が聞こえる。だが視界には誰もいない。


「君からは見えないよ。まあ天の声ってやつさ」

「天の声さんが私になんの用?」

「ずいぶん無礼講じゃないか。肝が座ってると褒めるべきかな」

「そりゃどうも」


 チカゼはてへへ、と照れくさそうに微笑んだ。


「皮肉だよ皮肉。そんなことよりだ。君・・自分の身に何が起きたかわかっているのかい?」



「・・・・・・分かってるわよ。死んだんでしょ?私」



 チカゼはそういうと、少し寂しげにうつむいた。


「肝が座っているのは本当のようだね。普通はもうちょっと泣いたり悲しんだりするもんなんだけどな」

「泣いて生き返るなら今から泣き喚くわ」

「うるさいだけだからやめてくれたまえ」

「すると差し詰めこれが最後の審判ってやつかしら。なんか思ってたより質素ね、パイプ椅子って笑」


 さあ天国でも地獄でも好きにしてくれとでも言いたげな顔だ。


「違う違う!そんな大それたものじゃないよ」

「じゃあなによ。そろそろお尻が痺れてきたんだけど」

「それでは早速本題に入るけど」


 天の声はコホンっと咳払いをして、話を続ける。


「僕とゲームをしないかい」

「ゲーム?」

「そう。ただでとは言わないよ。クリアしたら君を生き返らせてあげるよ」

「負けたら?」


 彼女はそいうところに抜かりがない。


「死ぬだけさ。今度こそね。」

「やるわ」


 リスクなしと判断するや否や、掌を返したように前のめりになる。


「話が早くて助かるよ」


 それじゃあ簡単にルール説明だ。と言った途端、どこからともなく黒板が現れた。


「君には、ここ天獄学園で学園生活を送ってもらう」


 宙にういたチョークが人知れず動き出す。


「この学園では何年経っても歳を取らないし病気にもならない。」


 天の声は続ける。


「クリア条件はただ一つ『()()()()()()()()()()()()』」

「敗北条件は?」

「『()()()()()()()()()()()()()()()()』」

「死なないんじゃなかったの?」

()()とはいったけど、()()と言った覚えはないんだな」


 なるほど。とチカゼは頷いて。


「おだやかではなさそうね」


 天の声はぬひひひと気味の悪い笑声を上げた。

「ここには君と同様のプレイヤーがたくさんいるはずだ。

詳しいことは彼らに直接聞くといい」

「質問。今までにこのゲームをプレイした人数は?」

「正確には教えられないけど、一万人はいってないんじゃないかなあ」

「じゃあ、その中でクリアした人数は?」


「・・・・0。聞かなきゃよかったね。」


 じゃあ答えるな。とチカゼは悪態をつく。

 彼女はこのまま『現在までの脱落者数』を聞こうとするが、喉元で留める。

 どうせ死んでもともとだ。やらない理由はないだろう。

「OK。やってやるわ」

「それじゃあ最後に一つ質問だ。目をつぶってくれるかい」


 チカゼは言われるがまま、ゆっくり目を閉じる。


「いま、何が見える?」

「草原が見えるわ、視界一面に広がる青空。それと・・」

「それと?」



()()()()()()()()()


人生初めての小説執筆ですが、「お手を柔らかに・・」などどいうつもりは毛頭ありません。

厳しい意見、感想鋭意募集中です。


ツイッター:https://twitter.com/noisy_gameshop

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