1話
うーん?ここはどこだ?
てかなにしてったけ?
確かトラックにひかれて、はっ!死んだ?いやいや落ち着け俺。
こういう時は深呼吸スーハースーハーヒッヒフー。大丈夫落ち着いてる。
確か死んだと思って目を覚ましたら神様がいてーー!?ふざけんなああーーー
あのクソ神がいきなり異世界に飛ばしやがってよ!てか辺り一面草原で人っ子一人いないなんてオワタ……。
「ふざけんなああーーー」
とりあえず叫んでみたが何も状況が変わるはずがなく……
ん?なんだこれ?
“勢いよく送り出したせいで草原に送り出しちゃったテヘペロ。てことで近くにある道歩けば町につくから p.s.その辺にお金の入った財布も転送しといたから頑張って 神より”
うん、死ね!てことでまず財布の中身は、どれどれ?うん分からん
けど金貨が10枚入ってたから何とかなるだろう
財布の確認も終わったことだし、町に向かってみるか。
ということでやってきました。異世界の町。
道中は何もなさ過ぎて逆にびっくりしたね。
魔物が出てきたり、かわいい子が盗賊に襲われてたりするかなと思って年甲斐もなく興奮してた俺のどきどき返してほしいね。うん。
「そこのお前。身分証をみせたまえ。」
「田舎から出てきた旅のものなのでそういったものを持ち合わせていないので」
「おおそうか。ではいろいろと確認しなければいけないことがあるのでこっちの部屋に来てもらおうか。」
ということでいきなり連行されてしまった。
こういうのって何もないとわかっていても、怖いよね。
そんなことを考えながら、中に入ると机の上に見たことのない形状の機械が置いてあった。
「机に置いてあるあれは何なんですか?」
「珍しいな今どき魔道具も知らないなんてな」
「えぇすいません。なんせ田舎から出てきたものなので」
「これは嘘調べる魔道具だ。だから嘘をつこうとしても無駄だからな。」
異世界にもいろいろなものがあるんだなと感心していたら
「確認のためいろいろ質問するが大丈夫か?」
「えぇ大丈夫です」
「お前さんの名前は?」
「トオルです」
「トオルか。では……」
と簡単な質疑応答を繰り返したのちに
「もう大丈夫だ。今から通行証を発行するからちょっと待ってくれ」
「分かりました。ちなみにこの町はなんて年なんですか?」
「なんだそんなことも知らないのか。ここはロール王国のクレシアスだ。」
ここはロール王国っていうのか。聞いたこともないということはここはほんとに異世界なんだな。
「ほれ。これが仮通行証だ。3日以内にどこかのギルドに行って身分証を作らないと罰金だから気をつけろよな」
そういって門兵から仮通行証受け取る。
「お世話になりました。ところで冒険者ギルドってどこにありますか?」
「なんだ冒険者になりたいのか?それならメインストリート沿いを歩いて行ったら剣と盾の看板がそうだぜ。」
「まあそんなところです。ではありがとうございました。」
前世では海外なんか行ったことがないからこの中世ヨーロッパ風の街並みを見るとテンションが上がるよね。
そんなことを思いながら歩いていると見えてきました。剣と盾の看板冒険者ギルド。
いやー男ならやっぱり冒険者だよね。うん。
「冒険者の登録ですか?」
「はい。お願いします」
「ではこちらの紙に記入をお願いします」
これって日本語で書いても大丈夫なのだろうか?と思ったので代筆を頼むことにした。
「あの代筆をおねがいできますか?」
「えぇ大丈夫ですよ。では名前、年齢をお願いします」
「トオルです。年齢は25歳」
「そうですか。ではこちらの板に血を一滴のせてください」
そう言われ、指を針にさし、板に血を垂らすと板が白く光ると
「これで登録は完了です。それでは冒険者ギルドの説明をしますね」
冒険者ギルドのランクはFからSまであり、依頼をこなしていくことでランクが上がる。ただ依頼成功率が一定ラインを下回るとランクが降格することもある。そして依頼を失敗すると違約金が発生するので要注意。
他にもギルドが魔物の素材の買取やポーションの販売などいろいろやっているらしい。
「以上で冒険者登録の完了です。ギルドカードはなくしたら再発行の際にお金がかかるのでなくさないようにしてくださいね。ほかに質問などはありますか?」
「ありがとうございました。このあたりでおすすめの宿はどこにありますか?」
「それでしたら銀の旅路というところがおすすめですよ。冒険者ギルドからも距離が近くあり、値段も良心的なので」
「ほんとに何から何まですみません」
「いえいえ大丈夫ですよ」
受付嬢と別れておすすめされた宿屋に行こうと思っていると。
「おいおい、ここは商業ギルドじゃないんだからよ。お前みたいなやつに冒険者になれるわけないんだから帰った。帰った」
はいテンプレですね。こういう時はかっこよくあしらいましょうかね。
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