口癖──Your habit
とめどなく溢れてやまない、純情な気持ち。
誰だって、「私」を覚えていて欲しい。
君の口癖にしてよ──。
玄関のドアを開ける
そこに君が立っている
なんてことないただの日々
それも今日でもう終わりさ
いつもの散歩のコース
いつものコンビニと銅像
いつも「だった」って
これから言って生きてける気がしないよ
溢れる愛の感情
いっそのこと嫌いになって別れてって
そんなのできるわけないや
また会う日まで
怪我はしないでね
病気もだめだよ?
そして
君のあの明るい顔をまた見させて
その日まで私はwow-wow……
この街にさようなら 色んなものにさようなら
君には言わないよ 本当の別れみたいじゃん
バイバイはもう言わない 心が溶けてしまうから
その代わりにとっておきの
愛しい私のキスをあげよう
明日のパスを破りたいよ そうすれば
君ともっと居られてってそんなの叶うわけないや
また会う日まで
浮気しないでね 合コンも嫌だな
そして
君のその眩しい笑顔をまた見させて
その日まで私は 私は……
「どこへ行っても大丈夫」
三日前からの君の言葉が
とても優しくて、私は泣きたいんだよ
スーツケースを転がせるこの道も
意味もなく乗ったブランコも
二人でベロベロに酔って
倒れてたアパートも
すべて過去形になる
また時計の針は進む
季節が移ろいでも
私を呼んでね、口癖のようにさ
また会いたいね
君はどう言うかな?
最愛の君はさ
そして
君のあの明るい顔をまた見させて
その日まで私は
君を覚えてるよ、だから胸を張って
「いってきます!」