表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/8

授業

SHRはいつも通り先生の話を聞き流し、いつも通りの授業をいつも通り受ける。


あくびを噛み殺して先生の話を聞きながら、あの男の子のことを考える。


今頃、あの子も私と同じように眠いのを我慢しながら授業を受けているのかな。

それとも、寝ちゃって先生に怒られてたり?

いやいや、真面目に授業を受けているかもなぁ。



「じゃあ、この問題を……入江!」


「は、はい!?」


思いっきり上の空だった私を先生が容赦無く当てる。

うわ、最悪。いきなり当てられてびっくりしたから変な声出ちゃった……。


皆もクスクス笑ってる。


うぅ、恥ずかしいよ。


「入江、どうした?変な声出して。この黒板の問題解けるか?」


慌てて黒板を見ると二次関数の問題が書かれている。


嘘、まだ解けてない!

というか、問題を読んですらいなかったよ……。


「すみません、まだ解けてません………」


「お、珍しいな、入江が解けてないなんて」


「すみません」


「じゃあ田中!」


「はい、えっと……」


うわぁ、失敗失敗。

やっぱり授業中に、考え事しちゃ駄目だ、ちゃんと授業を受けなきゃ。


そう思って先生の解説を聞きつつ黒板の問題を解き始めた。

しかし、暫くすると手が止まり、またあの子のことを考えていたことを私はまだ気付いていなかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ