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儚い紅茶の物語

作者: 霜月 海夢

白いテーブルに白い椅子そしてそこはどこかの庭だった


そこにはぽつんとティーセットが置いてあり中には紅茶が入っていた。


その中にはティーパックが入ったままの状態で放置されていた。


周りには紅茶が溢れており誰が見てもティーパックが犯人だと分かる状況だった


それはまるで卵を手から床に落とした時、落ちる瞬間は見られていないが落ちた所の上に人が居る様なものだった


見た人は確信するその上の人が犯人だ、と。


まさにそういう状況の紅茶なのだ


紅茶は誰がこうしたのかを知っているが口がない

ティーセットの食器も知っているが口がない

ティーパックだって口がないのだ


まさに危機的状況だった。


優しくて中身が凝縮されたティーパックが入った事によって紅茶が零れた事にされるのはもう目に見えていた。


ティーパックやティーセット、紅茶はまさにピンチだった


このままではあそこにあるものは廃棄処分は免れ得ないだろう。


そのまま時間が経つ。


もうティーパックやティーセットは表面には出さないが精神は限界に来ていた


「あれ、紅茶が零れてるじゃん。誰だよ入れた奴」


そう聞こえたティーパックやティーセット、紅茶は気付いた。


あれはティーパックが悪いんではなく入れた人が悪いのだと…ティーパックに脚はある訳がなく、

人が入れなければ零れること、入る事はまず無かったのだ


根本的から間違っていたようだ。


ティーパックやティーセットは落ち着いて

飲んでもらいました??


知らない紅茶が勝手に置いてあるのを見て飲む人はまず居なかった


紅茶は捨てられた。

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