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モモタロウ  作者: 110
9/11

柔で剛を制す最強の猿

ローが川流高校に現れてから1週間がたった。


「よ、純平。」


「おはよ駿♪」


登校してきた駿と、サッカーの朝練で走り込みをしていた純平が顔を合わす。


「そいえば、楼はあれからどうしてんだ?」


「ん?ローならあそこにいるよ」


「え?」


裏門の方を、掃き掃除しているド派手な金髪リーゼント。

言うまでもなくローだ。


「え?あいつ、何してんの?」


「なーんか色々あったみたいよ?笑」




ローが最初に学校に来た翌日。

川流の生徒として転校させろと、

直談判しに校長室に押し掛けた。


「どうしてもこの学校に入りたい。

校長。俺を入学させろ。」


校長の席に座り、学校に来た校長を迎えいれる、とんでもないやつ。


「なんだ一体!?編入試験もなしに、そんな条件のめません!

第一、ここは進学校!キミみたいな、、」

「キミみたいな何だ?

俺は俺だ。

俺は絶対妥協はしない

この学校に入るまではここを動かない。」


「何て日だ!!警察に、、」

「警察?呼びたきゃ呼べ。

俺にもそれ相応の覚悟がある。」




「で、、、、、ローの奴、どうした?」


「聞いたら、その場で包丁で腹刺したみたい。」


「は!?校長刺したのか!?」


「いや自分の。」


「は!?」


自分で自分の腹を刺し、

入学の許可を出さないなら、このまま包丁で腹をかっさばくと脅しをかけたそうだ。

ただならぬ危機感を感じた校長は即座に入学を認め、そのブッ飛んだ行動をやめさせた。

血を流しながら、入学の手続きを書面に書かせようとしたロー。

しかし、どんな事があろうと、

この伝統ある進学校に、試験もなしにローを入学させる事ができなかった校長。


「で?」


「で、清掃員として働いて貰うことになったみたいよ笑」


ローからすれば、純平の近くに居さえすればいいだけだったから、すんなりその要求に応じた。

自分で刺した傷の療養を経て、今日から、

川流高校の清掃員として勤め始めたのだった。


「、、、。思ってた以上にあいつブッ飛んでんな。」


「はは。でもいい奴だよ?多分!

それに、ローはこんな程度のやつじゃないからねー」


「おう純平!!」


「ん?」


純平たちが喋っている中に歩いてきた生徒。

身長190はあろう巨体のイカツイ坊主頭。


「おー!哲二(てつじ)おはよー♪」


「お前。サッカーはいいけど、今週地区予選だぞ。大丈夫なんだろーな?」


「当たり前でしょ!1位突破する事しか頭にないから!

あ、駿!こいつ猿渡(さるわたり)哲二(てつじ)!

柔道部の主将~」


「よろしく」


「おう!!」


「哲二主将で俺副将~

哲二には一回も勝った事ない。

オリンピック出れるくらい、デタラメに強いよ哲二は。


「へー。お前が一回も勝ったことないのか。」


「うん、100回は哲二とやっただろーけど、

一回も勝てない。」


喧嘩とは違うが、柔道とは言え立派な格闘技。

デタラメなつよさを誇る純平が、1度たりとも勝ったことない、

最強柔道家、猿渡 哲二。

最強の猿が登場し、ローも清掃員として川流に居座ることとなり、

モモタロウ、(きじ)、犬、猿がついに揃った。


どんなスクールライフを送ることになるのか。

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