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モモタロウ  作者: 110
8/11

モモタロウ伝説3

ピカピカの野球部兼、サッカー部一年生

VS

狂気の一年生。


放課後の部室。誰よりも早く練習するために一番のりで部室にきた純平に、

ここぞとばかりに喧嘩を仕掛けたロー。


ふりかぶりもせず、大きな溜めをつくらない、零距離射程で繰り出すローの強烈なヘッドバッドが、

純平の顔面にぶち当たる!!


「って、、、!!!!!!!」


ローの攻撃!!

すかさず顔面に強烈な右ストレート!!休む間もなく、

よろけた純平をおもいっきり蹴り飛ばす!!


ロッカーに激突し、しゃがみ込む純平。


「………立て」


うずくまったまま動かない純平。


容赦なく更に蹴りをいれるロー!

そして、ローがまた金属バットに手をかけた、

瞬間!!


「!!!」


座ったままの体勢から足払いし、ローを背中から地に叩きつける!


「おい、何回も言わせんなよ。次はねーぞ?野球の道具に触んな。


「次触ったらどうなる」


「そん時は~、あんまり気は乗らないけど、本気でブッ飛ばすから」


「本気でこいよ」


「!!」


逆に、倒れたままの体勢から、体を器用に回転させ、

足払いで純平をこかす!!

即座に起き上がったローが、純平に飛び乗り、

マウントポジションから殴り続ける。


このときのローは、背も低く小柄で、一発一発の攻撃にもそれほどの威力はなかったが、

人を殺さんとする狂乱ぶりが凄まじかった。

常に全力で、相手をぶっ殺す勢いの喧嘩をする。


「どうした」


止めることなく殴り続けるロー。

腕で防御はしているものの、青アザができるほどの強烈な攻撃の連打。


「本気だせ」


三度目。

ローが起き上がり、金属バットを手に取る。

そして純平の頭めがけてふりかぶる!!!!


「!!」


ギリギリ交わし、素早いフットワークで後転しながら起き上がった純平。


「次はないって言ったかんな?ちゃんと。」


「!!!」


これから後の純平の怒濤の攻撃に、ローは度肝を抜かれた。


おもいっきりの助走でローに体当たりし、二人してロッカーに激突!!

すぐに起き上がりローの服をガッチリ掴んで、向かいのロッカーに投げ飛ばす!!

そこに更に助走をつけて、頭からローに激突!!


「く」


振り払おうと腕を出すローだが、その腕を捕まれ、また向かいのロッカーに投げ飛ばされる!!

そして、助走をつけてスライディングで頭突き!!

後転してまたすぐに起き上がり、今度は背負い投げでローをおもいっきり床に叩きつける!!


そしてまた投げ飛ばす!!

そして繰り返す。


あまりの速さに全く反撃できないロー。

あれだけローにボコボコにやられたにもかかわらず、全く動きが鈍くならない。

純平の恐ろしいタフさ。


「殺す」


なんとか起き上がるも、すぐに足払いで倒され、

また投げ飛ばされ、そして繰り返される怒濤の攻撃。


「このやろう!!!」


立ち上がり拳を振りかぶるロー。

これだけやられても立ち上がるローも、相当なタフさ。

正直、この場に二人しかいないが、誰も手出しできないような、

壮絶な喧嘩っぷり。


ローが拳を振り上げたと同時に、また足払いでローをこかす。


「こいつ」


直ぐ様また起き上がり、ローの服をガッチリ掴みまた、ロッカーに投げ飛ばし、そのまま頭突き。

すぐにまた、ローを投げ飛ばし、そしてまた繰り返す純平の攻撃。


ケリはついた。


意識はあるも、全く動けないロー。


純平がローの前に歩み寄る。


「あー疲れた~!!まだやる?」


「………。」


純平を睨み付けるロー。


「お前。強すぎる。………全く勝てない」


「言ったじゃん、本気でブッ飛ばすって。」


「………。うそつけ」


「ん?」


「全然本気じゃない。投げる以外手は全く使ってない。

ほぼ体当たりと頭突き。」


「まぁね。手は痛めたら部活できなくなるでしょ?

足痛めたらサッカーできなくなるでしょ?」


「…………。」


桁違いの強さを見せつけられたローは、上を向いて黙ったままだった。

そして、そのローの横に座り込み語りかける純平。


「名前、ローだったよね?

ロー、めちゃくちゃ強いね。ぶっちゃけ部活より体力使ったし。

それにさ?」


「…」


しばらく二人は、語り合った。

喧嘩屋みたいな奴と、スポーツマンが数十分話込んだら、

すっかり打ち解けて、

絆が生まれたみたい。


「って事で、仲良くしよーよロー。

あ、でも部活の邪魔はすんなよ。」


「…。わかった

俺とお前は、

親友になったからな」


「だね」


喧嘩で始まって、親友関係を築いた純平とローの中学時代。


しばらくして、傷害事件を起こして少年院に送られる。

親友との再会だけを頭に置き、

四年近くもの長い間過ごした。


吉備中伝説の、高嶺 楼。

桃田に名前が変わった話はいづれ。


次はいよいよ最後の猿。


最強の猿のお話し~♪

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