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モモタロウ  作者: 110
5/11

モモタロウ見参

「え?」


「なんだアイツ?」


学生が通学する時間帯。

あまりにもド派手なヤンキーに、道行く人、すれ違う人がざわつく。

背は、蒼真と同じくらいの170ないくらい。

黒いツナギに、サングラス。

ド派手な金髪のリーゼントが肩で風を切って歩いていく。


もちろん、そんなヤツを見て、からかうヤツも出てくるわけだ。


「え?なんだお前?バカなの?」


笑いながらリーゼントに絡む4人組の学生。


「…………」


「なんか言ってよ。バカなんでしょ?なんだその格好ww」


「…………おい、カス集団。川流高校場所忘れた。連れてけ。」


「は~~!?」


爆笑する学生たち。


「なにこのバカ、マジでうける」

「とりあえずコイツ、いじめちゃう?」

「だね。」


リーゼントに襲い掛かる学生たち!


話は変わって、


川流高校。


今日も朝からサッカーの朝練に本気をだす純平。

7つの部活動に所属する、スーパースポーツバカ純平。

柔道

剣道

サッカー

野球

テニス

その他2つ。


そんなデタラメが通用するのは、純平のデタラメな身体能力があってこそ、まかり通る。

武闘派で知られる隣県最強の暴走族、狂犬連合の頭だった、駿を倒す学生なんかなかなか探してもいないだろう。


「おっす駿♪」


「よ。朝からはりきってんな純平。」


駿が登校してきた。

あの日以来、駿は純平に一目置いている。

そして友人として絆も深まっていっている。


「もうすぐ大会近いからね。」


「ん?甲子園の地区予選も始まるよな?」


「もちろんそっちも出るよ。レギュラーだから♪昼は野球の練習♪夕方からはテニス♪」


「ホント、アホだなお前は。」


「でしょ?」


二人が喋っている最中、


「ん?なんだあの校門とこのヤツら?」


やってきたのは、

ボコボコに顔を腫らしたさっきの学生四人と、

さっきのド派手リーゼント。

見るからにやばそうなリーゼントに、校庭で朝練に取り組む部活動生一同、通学途中の生徒一同、足をとめる。


「誰?」

「え?てか何?」

「見て、あの四人、顔腫れまくってる、、、」

「超恐いんだけど」


「……。カス集団。案内ご苦労。消えろ。」


「は、はい、、、」

「す、すいませんでした!!」


一目散に、リーゼントの元を去る四人組。


「ん???あれは、、、、!!!」


「……!」


(ろう)!!!!!」


「純平。出てきた。」


なんかヤバそうな今はまだ、一切詳細不明な、

桃田(ももた) (ろう)見参。


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