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モモタロウ  作者: 110
4/11

狂った、イヌ(完)

午後の授業のチャイムが鳴り響く中。

倒れていた蒼真が目を覚まし、

そのすぐ横で、パンと牛乳をむさぼる白鳥。


「、、、。」


「起きたのいいけど、ちょっと待ってね。あと焼きそばパン一個食べるまで♪」


「、、、。誰だてめえ」


「待ってて言ったばっかなのに!!

気が早いわ喧嘩っ早いわ、

さすが狂犬だねー」


「、、、。いつから分かってた?」


「えーーー?誰もいないけどお前の武勇伝てか、黒歴史ってゆーか、伝説の話今ここでしていーのー?www


「こら、、、。答えろ」


「はいはい。

▲▲県に、なんだったかなー。部活の合宿かなんかで行ったときさ?

初めてお前の顔見たんだけど。

夜、コンビニ行ったとき。」


「、、、。」


「俺、一回覚えた顔は忘れないからさ?

照れられると面倒だけど、

お前って超有名人じゃん??」


「、、、」


「▲▲県南最大の暴走族、狂犬(きょうけん)連合。

30年続く族の頭を、15歳で継いで、

狂犬史上最強、最若(さいじゃく)の頭って言われた、

桐生(きりゅう)駿(しゅん)

ま、

親の離婚か何かで名前変わったのかだろーけど、

あのコンビニがあった国道沿いを暴走していった、

お前の顔とそのド派手な族は、一回見たら忘れないよね。

ちなみに名前はそこのコンビニの店員から聞いた♪

コンビニ店員が知ってるくらい有名人だったんでしょ?」


なんか、嬉しそうに話す白鳥。

そして残りのパンをたいらげる。牛乳を飲み干す。


そして、蒼真駿に関する事のまとめ♪


純平と同い年であり、

純平が中3のときに、

▲▲県南最大の暴走族、

狂犬(きょうけん)連合の(リーダー)を務めていた蒼真駿。旧姓

桐生。

連合300人を越える狂犬を、15歳で束ねる統率力、

OBや仲間からの信頼、単車のテクニック、

何より、喧嘩の強さや、その喧嘩の際に見せる狂乱ぶりから、

狂犬史上最強の頭と言われていた!

そんな、暴走族の頭が、

何故、

進学校、川流高校にやってきたのか。

てゆーか、まずどうやって入れたのか。


「ま、俺もお前の顔知ってたの、たまたまだけど。

あの桐生駿が、ソーマ?駿で、マジメな格好して、

この進学校にくるなんて思わないから、俺も人違いだっけ?て、

思ったの」


「、、、。」


白鳥が、蒼真の顔を覚えていたのは、ホントにたまたま。

スポーツバカの白鳥が、入っていた部活の合宿先が▲▲県立の総合体育館。

で、近くに民宿があって、

小腹が空いた白鳥が、近くのコンビニに行った際に、

▲▲県南最強の族、狂犬連合の蒼真、旧姓桐生率いる、

約100台近くの単車の暴走を目の当たりにしたのだった。


白鳥が、自ら語った、一度覚えた顔を忘れない、とゆう特技がありながらも、そのとき目にした狂犬の桐生駿と、

転校生、蒼真駿の出で立ちが、

剰りにも違いすぎて、分からずにいた。


「なんかゴチャゴチャ言って、俺を本気で半殺しにするって喧嘩ふっかけてきたときに、やっぱ狂犬のヤツなんだっ!って確信したのよね」


「、、、。

お前、なんなんだ?

初めて喧嘩で負けた。

初めて意識ぶっとんでた

、、、。」


「じゃ、言わしてもらうけど、俺も初めて、

ここまでボコボコにされた。

初めて本気で殺されんのかと思った。」


「!!」


「ホントに。でも俺より強いやつはこの学校にもいるからね。」


「お前より?」


「おもしろいでしょ?

こんな進学校にだよ?

ま、

警察の大捕物で、色々あったみたいだけどさ?

お前の親父のコネでこの学校来たんだろうけどさ?

やめんのはもったいないよ!

学生も悪くないよ?駿!」


「、、、!!

は。アホみたいに事情知られてんな。おもしろいなお前。

、、、純平。」


蒼真がこの学校に来て初めて笑った日になった。

この日を境に、純平と駿は強い絆で結ばれていく。

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