上山基也の場合 Part3
悪魔の日が終わって数時間後、浅い眠りから起きた。深く寝れる筈がない。痛くて寝れなかった。単純にそれだけだ。二度寝しようかと考えたがこの痛みじゃ無理だった。そして、ケータイを弄り、ケータイゲームをし、SNSで誰か起きて無いかをみたが、当たり前のごとく皆寝ていた。起き上がってラノベでも読もうかと考えたが起き上がるのも無理らしく、とても暇になった。横になりながら、時間だけが過ぎていった。
そんな日が2日、3日、1週間が過ぎ、その間学校も休んだのに中々収まならい痛みに対して病院に乗り込んでいった。もちろんこの時無理をしているので、とてつもなく痛かった。タクシーにすら、乗ることに抵抗を覚え、座るという行為が怖かった。家でもソファーに座れないほど酷ければ、病院に乗り込みたい気持ちも分かる。俺だって早く痛みを治したいからだ
そして、病院に着き、髄液を抜いた緊急治療室で診察は行われた。主治医はニコニコと笑顔で診察をしていた。初めて出会った時から、ずっとニコニコとしている気がしたのは、気のせいではなさそうだった。そして、2週間痛みが続く人もいますからという言葉で診察は終わった。
2週間が経過した。だが、痛みは一向に収まらず、その週の診察で言った。すると
「稀にそんな人はいます。でも、自分じゃ、どうすればいいのか分からないです。薬を増やしますか?」
そう言われ、流石に頭に来た。自分でやっといて分からないで済まされた。
その言葉を聞いて親は泣いた。先生は同情からなのか、副医院長で日本で何本かの指に入る先生に担当替えを申し出て、その日の診察は終わった。
その週の土曜日。親は目の色を変えていきなり
「学校行くぞ」
と言った。もちろんこれ以上休ますと中間テストに支障が出るからというのはすぐに分かった。だが、行けるはずもない。そんな事をすれば酷くなるだけ。それぐらい自分でも分かっていた。だが、親は強引に連れていき、3時間めの途中に授業を受けた。とても辛く、たった15分しか受けられなかったが、確実に痛みは増した。
そして、タクシーで家に帰りそのまま布団に潜った。痛くて辛くてとても喉に何かが通る様子では無いのは普通に見えていた。もちろん寝るのは無理だから、本当に横になるだけだが、普通に過ごすよりかは断然マシだった。だが、このヒットアンドアウェイみたいなのが毎日の様に続けさせようとするとは思いもしなかった
取り敢えず、ここまでにしときます。この先はもう少し落ち着いてから書きます