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すんなりと潜入出来たのが罠だったようです

僕たちは今、城の内部へと進んでいる。ここまでは順調過ぎるくらいに進んでいる。逆にそこが怖いところでもあるのだが……。

「全然敵がいないねー」

少し残念そうにカリナは言った。

「確かに。おかしいわね……」

普通なら出てくる敵が出てこないと不気味だ。

「いいじゃない、それだけ早く進めるってことでしょ?」

光莉にとってはありがたいのかもしれない。

「でも、やっぱ変やで」

ローナもそう言う。実際、城に入ってからも静かすぎるほど何もない。

「どうなってるんだ?」

おかしい、おかし過ぎる。一体魔王は何をしようとしているんだ?

するとそのとき、柱の影に尻尾の生えた何かがいるのがわかった。

「危ない!伏せて!」

ユウナの声で全員が伏せる。

あれはネズミ型爆弾だ。威力はなかなかのもので、使ったらこの城も無傷では済まないだろう。

「…………。ん?」

爆発……、しない?どうしてだ?

「今だ!全員突撃!」

後方から大群の足音と声が聞こえる。

「やばっ、あれは罠や!」

ローナが僕ら四人に大声で伝えた。

光莉とカリナ、そして僕はすぐさま戦闘体制を整え、敵を向かい打つ体制になった。

「「「「「おー!」」」」」

おい、どれだけいるんだ⁈狭い通路に数十人、もしくは百人はいるか?

「行くわよ!」

まっしぐらに敵に突っ込むのは光莉だ。

「ふふっ、殺っちゃうよー」

カリナも続いて敵の方へ走る。

「面倒だなー!」

僕は愚痴をこぼしながら最後に走った。

「後ろはガラ空きだ!女二人くらい殺っちまえ!」

⁈何だと!

今度はネズミ型爆弾がある方から敵がぞろぞろと襲ってくる。

「ちっ、これはまんまと罠にハマっちまったな」

ローナはすぐユウナのそばに寄る。

「全ての光よ、我が盾に!今ここに集え!フェアリーガード!」

ユウナは早速盾を作り敵からの攻撃に対応した。

「はっ、やっ、はぁっ!」

光莉も前方の敵をどんどん斬っていく。

「やー、とーう、てーい」

カリナは緩い声ながら敵をしっかりと一突き。

「くそっ、数多過ぎだわー!」

僕は相変わらずの愚痴こぼしで敵を倒す。

「きぇぇぇ!」

敵は減るどころかどんどん通路の向こうから攻めてくる。

「くっ、少しヤバイわ。盾が最後まで持つかわからない」

ユウナはローナにそう言って少しこっちに近づいた。そう言っても敵から見れば後ろに下がっただ。

僕たちは完全に挟み撃ちをされて始めから大ピンチに陥っている。

「きりがねぇーてっの!」

僕は剣を振り回す。

「あははは!楽しみがいっぱいって良いよね!」

黒いオーラをまとったカリナは笑いながらどんどん敵の心臓目掛けて一突き。

「ぐわっ……。まだだ、全員行けっ!」

敵のリーダー格は手負いしながらも指示を出す。

「はぁはぁ、くそっ!」

何て数だ……。倒しても倒しても湧き出でくる。

例えるなら、ゴキブリを殺虫剤で殺しているのに、次の日には違うのが出て来るみたいだ。

「きゃっ!」

「どうした、光莉⁈」

光莉が小さな悲鳴を上げた。僕はすぐに光莉の元に行き、かばいながら闘う。

「少し斬られた。でも、……行ける!」

そう言うと光莉は剣をしっかりと持ち、相手に向かっていく。

「はっ!せいっ!」

どうやら怪我の影響はあまり無いようだ。

「ローナ、お願い!」

後方にいるユウナがローナに指示を出した。

「わかってるわ!光莉の怪我を治して来る」

ローナは光莉が闘っているそばまで行き、目をつむって意識を集中し始めた。

「優莉、ローナを守って!」

「わかった」

僕はローナに近づく敵を倒す。

「全ての大地よ、我に力を分け与えよ!はぁぁぁ!」

呪文を唱えるとローナの両手はひかり、手を向けている光莉の身体全体も光り始めた。

「うわっ!くそっおー」

何だ⁈今度はカリナが怪我を負ったらしい。

「カリナ、大丈夫か⁈」

右肩を抑えている。深く斬られたようだ。

「気にしないでー、大丈夫だからー」

そうだ。妖精には超回復がある。あの程度の傷ならすぐ回復する。何たってカリナは僕が空から降って来て激突しても生きていたんだから。

「もう大丈夫や!全力でやってええで」

どうやらローナは光莉の治癒を終えたらしい。

動いている光莉に治癒をするなんてかなりの技術が必要じゃないのかと僕は思う。それをあっけなくやってしまうローナはやはり三大妖精と呼ばれるだけある。

「ありがとう。じゃあ、遠慮なく!」

光莉は少しかばいながらの闘いから、攻撃中心のスタイルになった。

今までは敵の急所を狙っていたため少しスピードがなかったが、今度は何降り構わず剣を振り回す。

「くらえっ!」

ズシャンズシャンズシャン

豪快な音と共に敵が一気に倒れる。

「お兄ちゃんはトドメをお願い!」

「わかった」

怪我を負った相手を僕がきっちりと殺す。

やっていることは残酷かもしれないが愛莉のためだ。そんなことは言っていられない。

「うっ、何でー?傷がふさがらないー」

カリナはさっき負傷したところが回復しないことに違和感を持っていたようだ。闘いながら僕らに言う。

「どうしてなの?私たちは自然に回復するはずよ?」

後方の敵の相手をしつつ、答えるユウナ。

「そやで。…………。回復しないならしゃーない。うちがやる。気にしんと闘ってええよ」

ローナはカリナに視点を合わせ、集中し始めた。

「優莉!」

「おう!」

ユウナが言いたいことはもうわかっている。ローナを守ってやる。

「わっ、何でー?くそっ、これはマズイよー」

どんどん消極的になっていくカリナ。普段だったら積極的に攻めるのにらしくない。

「どうしたんだ、カリナ?」

僕はローナを守りながら聞く。

「マズイで……。これはマズイ……。ユウナ、一旦引くで!」

何かあったのだろうか?僕にはわからない。

「わかったわ。光莉、そこの壁ぶち破って!」

ユウナも何かを感じ取ったらしい。光莉に指示をした。

「了解!ってことでお前らどっか行きなさい!」

敵をなぎ払い、右側にあった壁に剣の柄で穴を開けた。

「皆、こっちに!」

光莉の声で一斉に全員がそこに向かう。

「ローナ、早く行きなさい。その次は私が、三人は少し穴を守っていて」

手早く指示をして壁に空いた穴に行くユウナ。その前には戦闘が出来ないローナが走る。

「「「了解!」」」

僕と光莉、カリナは穴の周りを囲み、敵を入れないように闘う。

「ユウナ、早くするんや!」

「わかってる!」

壁の向こうでローナの声がする。

「もう、もたないよー」

カリナはやはり手負いしているので戦闘に支障が出ている。

「任せて、私がやる!」

カリナの方へ向かう光莉。

ってことは僕には沢山の敵。

「おい!こいつらどうすんだよ!」

光莉が相手をしていた半分以上が僕のところに来る。

「何とかしな、お兄ちゃんでしょ!」

くそっ、ここでこれかよ!いや、今は敵が優先だ。やってやるよ!

「はっ、よっ、ほっ、せいっ、うぉぉ!」

僕は敵の急所を狙うのをやめ、少しでも時間稼ぎをするためあらゆるところを斬った。

何でも良い。少しの時間でも良いから、敵をここで足止めするんだ。

「はっ、ていやっ!」

光莉はカリナの近づいて来る敵を倒していく。

「ごめんよー、僕が役に立たなくてー」

カリナはずっと右肩をおさえており、血もドバドバと溢れて来る。

「カリナ、下がれ!」

僕はカリナに言った。今の状況でいても意味ない。それならユウナがいるところまで下がってくれた方がマシだ。

「ユウナまだかかるんか?もうあいつら持ちそうにないで!」

ローナがユウナに言っているが、僕は後ろを見ている余裕は無い。

「もう少し…………。出来た!皆、こっちに来て!速く!」

「「「わかった」」」

今闘っていた敵を弾き飛ばし、僕はユウナたちの方へ一直線に向かった。

「後ろ!」

⁈僕の後ろには僕の腕を掴もうとする敵が……。

「お兄ちゃんののろま!」

スッ

僕が後ろから前に視線を移したそのとき、目の前から剣が僕に向かって来る。

ヤバイ!回避出来ない。

しかし、その剣は僕を捉えるのではなく、後ろの敵を捉えていた。

「走って、お兄ちゃん!」

そう、光莉がこっちまで来て助けてくれたのだ。

「悪い」

僕は走る。

あともう少し……。よし、もう付く……。

「ユウナ!」

「皆、中に入ったわね?」

ユウナが僕らの方をぐるっと確認し言った。

「まだ光莉が」

僕を助けたせいで光莉は周りの敵に囲まれそうになっていた。

「くそったれ!はよ来い!」

ローナの声を聞き、光莉は猛ダッシュでこっちに来る。そして……、光莉穴に入った瞬間……。

「全ての光よ、我を守りたまえ。フェアリーウォール!」

目の前が一瞬で光に包まれる。

「さあ、今のうちに逃げるわよ!」

僕はユウナに手を引っ張られ穴の奥に入って行った。

後ろを振り返ると、光莉壁が出来ており、敵がこっちには来れないようになっていた。それも穴が空いている部分だけでなく、コの字のように僕たちの後ろ以外に光りの壁が出来ているのだ。

「あれ、全部ユウナが?」

僕は手を引っ張っているユウナに聞いた。

「今は走って、安全なところまで行ったら質問はつけつけるわ。だから後ろを向かず前向いて」

僕の方を振り返らずにユウナは言ったので、僕もそれ以上は何も言わずただずっと前を向いて走った。


「はぁはぁはぁ」

僕たちは敵との闘いから一旦手を引き、現在逃げている最中だ。

もうどのくらい走っただろうか。敵との距離を取るためにひたすら走っている。

「も、もう、いいんじゃないか?」

廊下を右に曲がったり、左に曲がったり、相手を撹乱するためにいろいろやった。

「はぁはぁ、そ、そうね。ここら辺で少し休憩しましょう」

ユウナも息が切れていて、相当焦っていたのがわかる。

「疲れたよー」

カリナものんびり声で言う。

しかし依然右肩からの血は止まらない。

「大丈夫?」

光莉がカリナに聞いた。

「うーん、ちょっとおかしんだよねー」

カリナは不思議そうに怪我した部分を見ている。

「ローナ、何で一旦引けって言ったの?」

ユウナがローナに言った。何故かわからないが引けと言ったのはローナだった。僕には理由がわからないが、何かあるらしい。

「それはな、ちょっとヤバイ状況だったんや。敵が多いとかやなくて……」

敵の数が多くて押されていたのは間違えないだろう。しかし、それではないとなると何だ?

「光莉を治癒することは簡単に出来たのは知ってるやろ?」

ローナは全員に聞く。

「ああ、もちろん」

僕はその質問に答えた。光莉もコクっと頷いている。

「でも、カリナは治せんかった。それは何でかわからんがヤバイ気がしたんや」

ん?光莉は治せたのにカリナは治せなかった……。どう言うことだ?

「何で治せなかったか検討はつく?」

ユウナが聞くがローナは首を横に振るだけだった。

「超回復はどうなんだ?」

妖精はこの世界で傷を一瞬で回復出来る能力を備えているらしい。

それでは回復しなかったのだろうか?

「いや、ダメだったよー。僕にもわからないけど、自然の力が働かないと言うかー」

あの闘いで怪我をしたカリナは回復しなかった。自分でも超回復が出来なかったなんて今までにはないらしい。

「どうやら私たちはかなり前からこの罠にかかってるみたいね」

光莉が言う。

「どう言うことだ?」

「わからないの?ここまで妙にすんなり来たけど、それ自体が罠だったのよ。私のせいでもあるんだけどね……」

やっぱりそうだったか……。光莉の妹LOVEを利用して僕らをここにすぐに連れて来たのはやはり……。

「どんな罠かわかる奴いる?」

僕は全員に聞くが誰も口を開かない。

罠だとわかったとして、何が変わるだろうか?解決策もないんじゃわかっただけで意味がない。これは思っている以上に悪い状況らしい。

「どうする?城の外に出るか?」

ここにいてもいずれ見つかる。敵陣で留まるの死以外何もない。

「僕はもうー、闘えるかわからないよー?」

血がドバドバ溢れているカリナが言った。よく平然としていられるなと良いたいくらい平然と立っている。

「ローナ、傷口を塞ぐことも出来ないの?」

ユウナはローナに言うがただ首を横に振るだけだった。

「どうするの?」

光莉がユウナに求める。

「私たちはこのまま進む。カリナは行ける?」

どうやらカリナは本人の意思で行くが行かないかを決めるらしい。

「行くよー、当然でしょー?だって仲間だしー」

カリナは僕たちと一緒に行くことを選択した。

「しかしその怪我でどのくらいやれるか……」

ユウナは心配そうな表情をした。

「大丈夫、これくらいは平気だよー。すぐに魔王を倒せば問題ないよー」

カリナハは軽く言ってくれるが、僕たちはその魔王がいる城でまんまと罠にかかってしまったのだ。

それでも言えるってことは相当の自信があるかバカのどっちかだろう。

「わかったわ。ここにいても仕方ないわ。行くわよ」

少し停滞していた場所から離れて進んで行く。

「船で立てた作戦をやるには少し危険が大き過ぎる。だから、作戦を変えて全員で魔王のところまで突っ込むわよ」

本当だったら、潜入して僕と光莉、カリナが敵をなぎ払いながら強行突破を図り、三人でそのまま魔王を叩くはずだったのだが、少し変わってユウナとローナを含めた全員で魔王のところまで行くということだろう。

何しろこんな状況になるなんて予想していなかった。予想外のことが多くてプランを変えざるを得なかったのだ。僕たちの思っていたより魔王は頭が良いらしい。

「「「「了解」」」」

全員で返事をして、それぞれの視覚になっている部分をおぎ合いながら進んで行った。


「敵よ!前から来る」

ユウナが敵に気づき素早く全員に伝える。

「身を隠して」

僕らはすぐ近くにあった柱や部屋の影に隠れた。

「私が合図したら攻撃陣はGO」

僕と光莉、カリナは頷き合図を待った。

今!合図と共に三人で敵を叩き斬る。急所を狙いながらかつ素早く。

「ローナ後ろは大丈夫?」

ユウナが聞き、ローナは大丈夫だと言った。

今回挟み撃ちはないらしい。敵の数も少なくすぐに方が付いた。

「くっ、はぁはぁ。これは、ヤバイよー」

カリナはがくりと膝をつく。

「大丈夫か?」

僕は急いで駆け寄り、肩を貸した。

「うちが何とかやってみる!」

ローナはカリナの右肩に手を添え、集中し始めた。

「痛っ!」

カリナの身体は手を当てたときの痛みでビクッと動く。

「我慢しなさいよ」

ユウナの厳し目の言葉がかかる。

「早くして。ここにとどまるのは危険よ」

警戒を呼びかけるのは光莉だ。

「はぁぁぁ!」

ローナの手は光り出す。そしてカリナの肩も光り出す、…………がしかし、傷口が全く塞がらないのだ。

「うそ、何でや⁈やっぱりおかしい」

ローナは何かを感じ取ったらしい。しかし、それが何なのかは検討がつかないと、言っていた。

「少し移動しない?もう敵が来そうよ?」

周りを見ていた光莉から声がかかる。

耳を澄ますとどっどっどっと足音が聞こえる。

「行くよ、走って」

僕はカリナに肩を貸しながら走った。一人のときよりだいぶ遅くどんどん光莉、ユウナ、ローナとの距離があく。

「いいよ、僕は自分で走るよー」

カリナは笑顔で言ったが、やせ我慢なのはとてもわかった。明らかに表情が違うのだ。

「でも、走れないだろ?」

カリナの傷は僕の思っているより深そうで、さっきの交戦を見ていてもだいぶ痛そうなのが伺えた。

「遅いわよ!早く!」

ユウナがこっちを振り返って僕たちに言って来る。

「カリナがもうヤバそうだ。これは危険だぞ?」

一生懸命カリナと走りながらユウナに言った。

「そんなのわかってるわよ。でも、行くって言ったのはカリナよ」

ユウナはカリナの方を真っ直ぐ見て言った。

「わかってるよー、僕がいなかったら魔王は倒せないからー、僕は行くよー」

肩で息をぜぇぜぇとしながらカリナは言った。

そう言えば魔王の魂と闘うためにはカリナの魔法が必要なんだよな……。カリナがここで死んでしまっては魔王を倒せなくなる。

「優莉、後ろ!」

ユウナの声で振り返ると、敵が二人すぐそこに迫っていた。

ズシャン

「うわっ⁈くっ、やりやがったな」

敵は僕の足を狙って剣を振り下ろした。そして僕はそれに当たってしまったのだ。

「カリナは逃げろ!」

幸いカリナに剣が当たることはなく、僕はカリナの背中を右手で強く押した。

「でも、優莉はどうするのー?」

カリナは僕の方を一旦見た。

「いい、こっちに来なさい!私が何とか守ってやるわ」

ユウナはそう言って呪文を唱え始めた。するとすぐに僕の周りに光莉が集まって小さな盾が出来始めた。

「ローナ!」

「はいよ!」

ユウナの声と共にローナと呪文を唱え始め、今度は僕の怪我した部分に光りが集まって来た。

「カリナさんはこっちへ。敵は私がやります!」

光莉は強く地面を蹴ってこっちへ向かって来る。一回一回蹴るたびに床は少し壊れる。

「少し下がれ」

ユウナが僕に向けて言った。それを聞き僕は尻をつきながら腕で後ろに下がった。

「はぁぁぁぁ!」

そこに光莉がすっ飛んで来て、敵を一太刀、二太刀と斬って行く。

「死ねぇ!」

ズサッ

相手の心臓を目掛けて剣を振り抜く。そしてもう一人も同じように刺す。

「行くよ、お兄ちゃん!」

光莉は僕に手を貸して、僕はそれを取った。

「もうここもまずいわ。急ぎましょう」

「はぁぁ!よし、オッケーや」

ローナは僕の怪我を素早く治し、ユウナに続いて走った。僕と光莉はカリナに手を貸し二人でカリナを運んだ。


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