6.5話目 魔力操作の訓練内容
▽▽▽《アテルビア目線》
魔力について今のところ分かっているのは、訓練をして慣れていけば体内、体外共に操作可能だということ。
現時点で一度に動かせる魔力量の最大は10程度で、立方体の魔力を1つとするなら、同時に操作可能な魔力の個数も10個。
この辺は転生してからずっとやっていた思考能力の訓練によって、並列処理ができるようになったからだと思われる。
サテラさんが、『魔法は魔力を使って何かを引き起こすもののこと』と独り言のようにブツブツ言っていたので、立方体を作るのも魔法ということになる。《立方体作成》とかどうかな。
話を戻そう。他にわかっていることは、魔力は大雑把なものでも、ある程度イメージできていたら、性質を持つ。
余談にはなるが、最初に魔力の感覚を確認した時は、体内を巡る熱エネルギーのようなものとしてイメージしていて、それが出力されたため、魔力に温度の性質が付与されていた。これが、体温を保つ魔法を作るきっかけとなった。
つまり、魔力を魔法として使うのに簡単な方法は、魔力に属性、もしくは性質を付与する、ということだ。
これによって、魔力視や糸電話・改とかが生み出された。
最近、庭でニアルス兄様が強面と魔法の訓練みたいなのをしている。
魔力視を使って見てみたのだけど、強面が、お手本で使った《水球》と、その後ニアルス兄様が使った水球も、差はあれど魔力に漏れや、無駄な形状変化の様なものが起きていた。
予測に過ぎないが、私とは違う大量(?)の魔力を完全に制御できていないの誰うと思われる。
基準が分からないから本当に大量なのかは分からないが。
それによって起こるのは、水球の生成途中で形状が無駄に変化して球状の維持がしにくくなったり、時には破裂してしまったりといった、魔法の自壊が起きる。その自壊は魔力を込めた中心部、球状だったら球の中心から魔力が霧散していき、ただの水となるか、酷い場合、水すらも残らない。と言った感じになっていた。
ちなみに、水球は使用者の目の前に、バレーボールの、サイズくらいの大きさで、魔力を消費して球状の水を生成する魔法のようだった。
──ただ1つ、この訓練を見たおかげで、魔力は物質への変換が可能だということが分かった。
話を戻そう。
魔力操作の訓練内容の主なものは、着色魔法(魔力を青くした時のやつ)でできた、可視化魔力の形状変化による並列処理と、体内に魔力を巡らせて導線のようなものを無数に作り、どこからでも魔力の放出が可能なようにしたり、魔力で脳を保護しながら、思考を加速させ、並列処理をより効率化したりしている。
可視化魔力の形状変化は、思考能力の訓練による想像力の向上によって、今見えている、部屋の中から外の庭と、強面、そしてニアルス兄様までなら小型模型として細部まで細かく創ったのを5秒もあれば作れるほど向上した。
魔力操作や魔法の制作も想像力を鍛えられるので、相乗効果によって、より訓練が捗っている。
▼▼▼《作者視点》
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