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自分らしく異世界を謳歌する転生者は狂気的~ゲームの世界?いいえ、もはや異世界です。  作者: 黒白のアレ。
第2章 転生者はある程度で満足するもの
20/28

17話目 ホームレスみたいな人がいた。


▼▼▼《作者視点》


 アテルビアは物語を生きるのではなく、アテルビア自身の、異世界での生き様を描くので、テンプレ通りの進み方には多分なりません。

 今回で総20話目ですよ。

 投稿し始めた時を考えたら少ないですかね、モチベーションは上がってきているので、頑張ってまいります。

 星をしてくれている人がいるのならば、少なくともその人たちにとっては需要があるという訳ですし。




▽▽▽《アテルビア視点─まだ森─》


「ん? 君の角、魔力集めてるの? 集積している? あぁ、だから少し光ってるように見えるのかな。 魔力源は……月光? 満月だからかな?」


 魔力操作の訓練後、休憩の合間にうさぎもどきに癒されようと、このうさぎもどきが不快に思わない程度にモフろうとした時、魔力操作の訓練中に発動していた《魔力視》によって、うさぎもどきの額に生えている、一本の短い角に、魔力が集まっているように見えた。


 魔力源は、うさぎもどきの体内にも確認できていた、魔力関連の体内器官ではないようで、よく観察してみると、月関連、特に月光が魔力源になっているように見えた。


 月光をある程度の時間バレないように浴びさせてみると、うさぎもどきの魔力総量は、最初に確認した時より10倍以上にもなっていた。


 自然現象などにも魔力は影響を及ぼしているのか? いや、当たり前の話か。

 魔力なんて力が世界に存在しているのなら、影響を及ぼさない方がおかしいからね。


 月光の魔力を吸収している、みたいな認識でいいのかな、とりあえず覚えておこう。


「また魔法作成の要素が増えてしまったね♪ クフフッ、クフハハハ!」


……勝手に自分を観察しておいて、何か興味深そうにしていたと思ったら、心底楽しそうな笑い声を突然あげながらも、自分には不快さを与えないように撫でまくる、黒の眼をした人族に見える子供に、変質者を見るような目を向けるうさぎさんがいたのだとか。



─────────────────────



「それじゃあ、じゃあね。また機会があったら会おうね……どこかで」


 魔力操作の訓練後、多少動作の確認をしながら、この場に残っていた動物達をもふもふして、「次会った時には敵同士だぜ」的なセリフを言ってみたくて言ったはいいものの、『何言ってんだこいつ』みたいな目で見られて悲しくなり、そのまま動物達にお別れ(殺■)をした。


 うさぎもどきの青い角を手の内に収めながら。


……おかしいなぁ、異世界だとこう言う『友情、努力、勝利』のテンプレみたいなセリフは人気だと思っていたんだけどなぁ。


「案外気づかれなかったなぁ、危ないよね、森なんて危険な場所で安心しきっちゃうなんて」


 空間に小さな黒円を割開けて、青い角を軽く投げ入れ、空間を開けた魔力を流用し、クリーンを使う。


「これで綺麗になったかな、赤色に染み付いたりしたら、気軽に観光できないだろうし、気をつけないとね」


 現在の時間は、真夜中から朝と呼ばれる間の、4時30分くらいだ。


 夜中と朝って、時間の区別がしにくいんだよね。


 睡眠時間だったはずの時間を訓練とかに当てられるからね、時間に余裕を持って行動できるのは楽だ。

 

 今日はこのあと王都の観光に、一人きりでのんびりと行こうと思うよ。

 王都は一日二日ではとても見切れないほど大きい都市だから、早朝から色んな場所を見に行く予定でね、王都の大雑把な地図は屋敷にもあったから、それを記録しているため、一人きりで観光しても迷わないというわけだよ。


 と言っても、子供一人だけじゃ入れない場所がほとんどなのだけどね。


 ここまで長い時間外に居たことは、この世界に来てから無かったのだけど、やっぱり前世と違って空気が澄んでいるように感じるね。


 特に都市部なんてそうさ、前世では火力発電での電力供給が1番比率が高かったり、核爆弾を用いた大戦とか色々な要因が重なって、電力が多く必要な主要都市の上空なんかは、空気が濁っているように見えるところもあるくらいだったからね。


 それに比べれば、魔力なんて言う、変換不可能な存在が確認されていないエネルギーのようなものがあれば、ここまで空気が澄んでいるのも納得はできるよ。

 そもそも二酸化炭素を排出する必要性がないからね。


 魔法で作った炎とかは、酸素を燃やして燃焼する仕組み自体を作らないと二酸化炭素の排出はしないし、そう考えると本当にエコなエネルギーだよね。


 そんな事考えてたら、この世界の、太陽のようなものが私の目に、朝の光を届ける。


 魔力の影響なのかは知らないけれど、太陽が三日月のような形になっているのは新鮮だね、まだ慣れないや。


──カサッ


 足音? 魔力感知は機能しにくくなっている。 

 地面の振動。空気の揺れ、呼吸の音、微妙な温度の変化、布や金属の擦れる音、魔力圧の変化、アルコールのような匂い、錆びれた鉄の音、宙を漂う風にはためく布の音、少し乾燥した細かいものが擦れ合う音、リズムが歪んだ足音、踏み荒れ、潰された草木の匂い……etc。


 方向は……南西側だね。


 魔法を使い最大限姿を消し、魔力を見つからなくさせ、1歩ずつ歩く度に、存在感の消える歩法を模索していく。


 多分公園の広場にいるのかな、音的に数は1つ、足音と空気の揺れ、光による影の大きさを見るに、人型の生物。


「並列、併用《限定透視、遠見、温度センサー、五感強化》」


 ローブを身にまとっていて体格は分かりにくいけど、180cmくらいで、体系的特徴を見るに、人族かそれに限りなく近い種族で、男性かな。

 呼吸の頻度と、時折聞こえてくる独り言、体の動き方から見て、戦闘慣れをしていそうだ。


 頭部がちょうど日陰になっていて見にくいが、顔が少し赤くなっているように見え、腰には剣を、体には何かの皮と、鉄のように見える金属を併せた、動きやすく防御力にも期待できそうな装備を着こなしていた。


 汚れてはいるけど、それも、嫌悪感が湧くらいには。


 酔っ払いみたいな感じかな? でも、長い髪に髭、そしてフラフラした動きで、あれではまるでホームレスみたいだ。


 首にぶら下げているものは……冒険者プレート? 書かれている位階ランクⅤかな。

 つまり上級冒険者と言う訳だね、顔つきや肌のシワ、水分の含有量などを見る限り、前世で言うなら40歳くらいのように見える。


 この世界だと、種族によっては見た目よりもずっと若かったり老いていたりするから、本当にそうかは分からないけどね。


──ドサッ


 うん……まぁ大体そうなるだろうなとは思っていたよ。


 眠った、と言うより気絶したと言った方が正しいかな。


 移動すらままならないくらいにお酒を飲んだということだろう?


 人によって個人差はあれど、アルコールが脳機能を一時的に弱らせることも、摂取量が増えたらさらに弱っていくことも、この国では大人になるまでには教えられるはずなんだけどなぁ……


 いい寝顔だね、常識的に見たら薄汚いのだけど。

 とても深くて不快な眠りに入っているようだ。


 倒れるくらい飲んだら気分が悪くなることを分かるだろうに、せめてクリーンくらい使えば、多少は良くなるのだけど。


 まぁ楽しく飲めたらそれでいい、という考えには賛同できるけど。


 このアル中は放っておいて、そろそろ公園から出よう。


 今日の夜もここで野宿する予定だし、その時にまだアル中が倒れていたら、その辺の木の棒とかでつついてみようかな。


▼▼▼《作者視点─あとがき─》


 毎回使っているこの《作者視点》、実はあとがきの存在をド忘れしていて、代用品として使っていたものなんですよね。

 今ではすっかり気に入っているので使いますけど。

 あとお酒は、特にアルコールは摂取すると体にとって毒性の物質から無害な物質へと変換されない体質の方が、その方の両親から受け継ぐ遺伝子によっては居ますので、お気をつけください。

 変換される場合はお酢になるみたいな? そんな感じだった気がしますね。



▽▽▽《備考》


・空中に、割れるように開く黒円


 ガウデオ・スペクトが使用した、《AとBを繋ぐ穴》を観てからすぐ構想段階には入っていた、アテルビアがこの世界に生きる上でひとつの参考資料にしている、異世界転生系ラノベの、アイテムボックスとか、収納ボックスみたいな魔法を模したもの。

 アテルビア曰く、「こんなの全然違う、劣化版に過ぎない」と酷評されている魔法で、なんでも、「ラノベ主人公たちは、これを指を動かすくらい簡単に使っていた」と供述していたのだとか。

 空間が割れるようにして黒円となるのは、空間の制御、しかも人の顔くらいの大きさで制御するため、発動時にどうしても魔力がぶれてしまうらしい。



・魔力感知について


 この世界の生物には、魔力などの世界に存在する力を感覚的に感じることの出来る器官を、生まれ持つ。

 それは魔力系器官のひとつで、魔力生成器官の近くに在り、アテルビアは頭以外の身体を作り変えるときに、造形、機能、配色などの構成要素を完全に記憶し、他の存在との違いも知り尽くしたため、その感知機能を流用して作った魔法と技術の併用型技法。

 魔力の基本的な扱い方のひとつとして、魔力感知があり、世界の常識的な知識。

 特に特別なものではないが、魔力感知器官の感知機能を併用しているためか、一般的な精度とアテルビアの精度とでは大きな差がある。

 ただし、それを超える存在は、この世界には無数に存在するため、特段すごい技能とかではない。

 

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