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義妹ハーレム  作者: ひだまりのねこ


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第二十四話 覚醒回


「これ……すごいわよ。だって――――私――――レベル上限まで達しているからこれ以上強くなれないはずだったのに……」


 紗恋の喜びようは尋常ではなかった。 


「つ、次は私ですよ……克生お兄さま」

「あ、ああ……よろしくなクロエ」


 緊張で震える妹をしっかりと抱きしめる。


「ぜ、絶対に私が――――ゲートを使えるようにしてみせますから!!」

「ありがとうクロエ、無理するなと言いたいところだけど――――頼む」

「はい……大好きです……克生お兄さま」


 重なる唇――――抱きしめるだけのはずだったが、最初の紗恋とキスしてしまったので、克生としては公平にするしかない。


 そして――――克生のレベルが上昇


  ステータス


 名前 鳳凰院 克生

 年齢 十六歳

 性別 男

 種族 人族

 レベル 6 

 

 体力 666

 魔力 666

 筋力 666

 

 スキル 英雄 ゲート 創造 女神の加護


『レベル5以上を確認――――スキルゲートの使用が可能となりました』


 流れる脳内音声に思わずガッツポーズをする克生。皆からも歓声が上がる。


 そして――――


 『女神の加護の発動条件確認しました――――対象を強制覚醒します』


 クロエの覚醒が始まる。


「こ、怖いです、克生お兄さま!!」

「大丈夫だクロエ、俺がついてるから」


 安心させるように克生は強くクロエを抱きしめる。



「……覚醒しました」



  ステータス (※英雄スキルによる強化分含む)


 名前 鳳凰院 クロエ

 年齢 十六歳

 性別 女

 種族 竜人族

 レベル 1 

 

 体力 110

 魔力 110

 筋力 110

 

 スキル 竜化 眷属召喚 女神の加護

 


「よくやったクロエ!! よし、ゲートを使えるようになったし早速――――」


 ガシッ――――克生の肩に爪が食い込む。


「お兄さま……何かお忘れでは?」

「あ、あはは……ごめん焔、決して忘れていたわけじゃ――――」


 グイッ――――克生の首が向いては行けない方向へ曲がる。


「ふふ、出会った順番なら――――私が先ですよね――――()()()()()?」

「お、仰る通りです……ごめんなさいマジで」


 おかしい――――レベルアップして強くなったはずの身体が震える――――これは……恐怖? そうだ――――決して怒らせてはいけない、克生は理解した。



「克生さま――――私以上に貴方を愛している人間などおりません。だから――――お願い私も愛して」

「聖――――俺も――――愛してるよ」


 二人の距離がゼロになる。



  ステータス


 名前 鳳凰院 克生

 年齢 十六歳

 性別 男

 種族 人族

 レベル 9 

 

 体力 999

 魔力 999

 筋力 999

 

 スキル 英雄 ゲート 創造 女神の加護


「ちょ、ちょっと待った!! なんでレベルが3も上がってるのよ!!」

「ふふ、これが愛の深さのなせる業ですよ、お嬢さま」


「……聖、胸を触らせるのはズルいと思うんだけど?」

「えへへ~何のことかわからないです~」

「可愛くしても誤魔化されないからっ!!」


 さすがに紗恋の目は誤魔化されない。


 そして――――


 『女神の加護の発動条件確認しました――――対象を強制覚醒します』


 清川の覚醒が始まる。


「ん……思った以上にこれは……お兄ちゃん……怖い……キスして」

「わかった聖、不安ごと消し去ってやる」


 克生は聖を抱きしめながらキスをする。


 その手があったかと悔しがる紗恋、クロエ、魔璃華。


「……無事覚醒しました」



  ステータス (※英雄スキルによる強化分含む)


 名前 鳳凰院 聖

 年齢 十六歳

 性別 女

 種族 人族

 レベル 1 

 

 体力 150

 魔力 100

 筋力 150

 

 スキル 全異常耐性 影潜り 女神の加護

 

 レベル三つ分の上昇値が付与されているので、ステータスは全体的に高くなっている。勇者の血を受け継いでいるので元々の数値も高いのだが。



「つ、次は私ですわね……」

「焔……頼む」

「出会った順番は後になってしまいましたが――――私は誰よりも早くからお兄さまのファンでした。そのことは私の一難の自慢なのですわ……」


 潤んだ瞳が克生を映す――――上気した肌が期待に震えている。


「焔……大好きだよ」

「本当……ですか?」

「ああ……お前のすべてが愛おしいと思ってる、本当だ」

「嬉しいです……」

「でもな……それはちょっとマズいのでは?」


 克生が赤くなって目を逸らす。


「だ、だって大きさじゃ清川に敵わないから……直接触っていただこうかと――――」


「「「それは駄目!!」」」


 さすがにやり過ぎだと他の女性陣に止められた。


「まったく……計画が台無しですわ」

「まあ……そういうな。俺は好きだぞ――――そのお前のが……さ?」

「ふえっ!?」


 ボンッと焔の顔が真っ赤に茹で上がる。


「ま、待って――――今キスされたら――――私――――」


「だ、大丈夫か焔!!」

「だ……大丈夫れす……そ、それよりお兄さまのレベルアップは?」

「ああ、無事レベルアップしたぞ!!」


  ステータス


 名前 鳳凰院 克生

 年齢 十六歳

 性別 男

 種族 人族

 レベル 12 

 

 体力 1222

 魔力 1222

 筋力 1222

 

 スキル 英雄 ゲート 創造 女神の加護



「レベル11でステータス四桁って……どうなっているのかしら克生くんの成長率……」 


 信じられないと呆れるしかない紗恋。


 そして――――


 『女神の加護の発動条件確認しました――――対象を強制覚醒します』


 焔の覚醒が始まる。


「え……な、なにこれ……怖い……怖いですわお兄さま!!」

「大丈夫だ焔、俺のことだけ見てろ」


 克生は焔を抱きしめながらしっかりと見つめて離さない。



「……覚醒しましたわ」



  ステータス (※英雄スキルによる強化分含む)


 名前 鳳凰院 焔

 年齢 十六歳

 性別 女

 種族 人族

 レベル 1 

 

 体力 80

 魔力 150

 筋力 80

 

 スキル 全属性魔法適性 魔力吸収 女神の加護

 


「よし、これで全員覚醒したし、早速ゲートを――――」


 メキメキッ――――克生の首に指が食い込む。


「……兄上、兄妹は公平であるべきと私は考えるが――――その上で何か忘れてないか?」


 どうやら克生のステータスは妹には無効らしい。


「ははは、魔璃華は何を言っているんだ? 忘れているわけないだろ?」

「ほ、本当か?」

「ああ、魔璃華が嫌じゃなければ俺はいつだってしたいと思ってる」

「あ、兄上……!!」

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