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序章
神より遣わされた7の龍。人を見守り、神との橋渡しをするもの。けれど時に龍は牙を剥く。龍を統べる龍の王は、最期に人を戒める。
金の龍は光の龍。人を導き、けれど時に人を焦がす。
黒の龍は闇の龍。人を鎮め、けれど時に人を呪う。
銀の龍は時の龍。人を繋ぎ、けれど時に人を消す。
青の龍は水の龍。人を憩い、けれど時に人を流す。
赤の龍は火の龍、人を温め、けれど時に人を焼く。
白の龍は風の龍、人を慰め、けれど時に人を攫う。
茶の龍は土の龍、人を支え、けれど時に人を食らう。
気をつけよ、彼らはよき隣人にはなりえない。
贄を捧げ、彼らをやすらうのだ。