しーち
「……………」
もくもくもく
「……………」
もくもくもくもく
「かわいいなぁ」
「にゃ?」
ご飯タイムをただ眺めているだけなのだが
食べる姿が一生懸命でとても愛らしい
料理長もブロンシュにメロメロで
バランスよくしっかりしたものを作ったらぁ!と
量なども考えて用意している
満足そうに食べ終えると
さっそく寝床に戻って丸くなる
なんだか眠たいことが多い
猫ってこんなものだろうか?と自問自答しつつうとうと
頭を撫でられるの感触が心地いい
「失礼します」
執事のルイが声をかける
「ローズ・ノヴェール様がお見えになりました」
「チッ」
(したうちがきこえた?)
「…追い返したか?」
「やんわりお伝えしたのですがお帰り頂けず…」
「わかった、俺が対応する…」
はぁーと息を吐いたドゥータは片手で顔を覆った
ローズ・ノヴェールはドゥータが小さい頃からの知り合いである
ドゥータは伯爵家、ローズは子爵家なのだがローズはかなりの頻度で事前連絡もなく押しかけてくる
親同士の仲が良いからか、ドゥータが苦言を呈してもなあなあになってしまい結局はまた押しかけてくるのだ
それに
「結婚しろってしつこいんだよなぁ…」
幼馴染なんだから!と迫られるがいうほど当人たちは交流がなかった
なので知り合い、である
顔見知りくらいである
そしてローズのことが苦手であった
フリッフリのフリル満載ドレス
色もピンクで合っておらず
髪は焦げ茶色
ドリルのような巻き髪にしており
メイクも塗装か?というくらい塗られてる
とてもちぐはぐな外見をしているのだ
性格もワガママ
先日も押しかけてきたときはドゥータは外出、帰りも遅いと伝えたにもかかわらず
『待たせてもらいますわ!』
と聞く耳を持たず3時間待機
『この私を待たせるなんて!!!』
とキレ散らかして帰っていった
意味わからん
「にゃ?」(だいじょうぶ?)
「慰めてくれるのかい?ありがとう。すこし戦ってくるよ」
(戦うの??)
ドゥータは一息つくと部屋を出ていった
なんだか強烈なのが出てきました(。 ノ∀<)σ