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よんじゅうろーく

 


この日は晴天



久しぶりに公衆の面前に現れたサミュエルは

凛とした顔で佇んでいる

いきなりトップに立たされた重圧感はあるだろうが

それを感じさせずしっかり前を見据えている



ドゥータとアドンは参列者、王妃殿下…いや王太后、

大司教など関係者の様子を窺う

怪しい動きは見られないが油断は禁物だ

この前の事件もあるため

ピリッとした空気が流れている

何が起こるかわからない不安があるのだろう

騎士団を多く配置しておりすぐに対応できるようにされている




アーサーは王太后の隣にいる

前に見たように無表情だ

何を考えているか分からない

だがおかしい




本来(・・)のアーサーはプライドが高く

感情を顔に出すタイプだ

それが原因で婚約者が決まらなかったのだ

なぜあんなにも能面のような無表情なのか





ラネージュがブロンシュを経由し二人に警告してきたのを思い出す




『あの場にいた国王陛下の息子…だろうか、若い男だ。

奴に気をつけろ。なぜなら……









魔族が操っている可能性がある』








ラネージュは顔を視た者の性格や隠しているものを見抜く

ただし隠している、と認識(・・)していることが前提だ

その者の意志がなければ読み取れない


性格はその者の普段見せる表情が流れ込んできて

傲慢、人見知り、激情型…など大まかな情報を知るのである



アーサーの性格を読み取れたが

傲慢で激しく人に怒声を浴びせる表情の他に

今のような表情が抜け落ちた顔も視た

まるで人形のようだ

隠していることは全く読み取ることができなかった


予想の範囲だが何者かに操られている可能性が高いのだ







(第一王子の表情は無いが特に動きは……)




王冠を授けられたサミュエルを見るためドゥータが第一王子から目を離そうとした

その時に急に声を荒げた




「なぜ弟なのですか!!私こそがこの国を引っ張っていく王であるべきだ!!!」




場は騒然

サミュエルはとても驚いており悲しい顔をしている

王太后が険しい顔をして騎士団に目で指示をする

すぐに騎士団はアーサーを取り囲んでおり

暴れるアーサーを数人がかりで抑え連れて行こうとした




「私がっ、私がァァ、王ニィィィィ」




正気ではない目をして暴れるアーサーに

人々は魔族ではないかと怯えはじめた







「恥を知れ!!!!!」






王太后が一喝するとビクッと静止しブツブツつぶやき始めた

その姿は異様ですぐさま騎士に連行された






やはり第一王子も魔族に…

ヒソヒソ話す声があちこちから聞こえた







「皆の者」




スッと国王陛下…サミュエルが前に出て声を出す

決して大きくない声なのに皆静かになる





「重ね重ね王族の失態を見せてしまった

だが安心してほしい

これからは私が上に立ち皆を守ろう

一緒にこの国を平和に、豊かにしていこうではないか!」






まだ20歳という若さであるが

これからの国を思う熱意がある

力強い言葉に人々は心動かされた

パチ、パチ…と小さな拍手に始まり

そして盛大な拍手へ変わり戴冠式は締めくくられた






(これで終わったのか…?)








イメージとしては

アーサー→釣り目。見下すような視線を向ける嫌な奴。

サミュエル→キリッとした目元と眉毛。正義感強め。

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