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よんじゅうしぃー


さらに奥を進むと

少しひらけた場所にでる



いつもの木の根元、胡座をかいたラネージュが笑顔で迎える




「おかえりブロンシュ」



「ただいまパパ」




口元を押さえ

「ぱ…ぱ…なんて素晴らしい響きなんだ」

と聞こえたのは気のせいだ

何回それをやれば気が済むんだろう…

いい加減感動するのをやめてほしい



スンッとした顔にラネージュは

「その顔もいいね」なんて言うものだからブロンシュはそっとため息をつく






ラネージュの向かいに立つと

フワッと大きなたんぽぽの綿毛がブロンシュの足元に集まる

ぽふん、と肉球で踏んでみると柔らかいクッションのようだ

何回か座ったことがあるのでためらいなく乗る










「領主達は今日出発したのかい?」




そう話題を切り替えられたのでブロンシュは顔を上げる




「はい、今日の朝に。…帰ってくるのは3日後ですね」




「ではそれまで一緒に過ごして待とう」



ブロンシュの返事に少し寂しそうな感情を読み取る

とても信頼しているのだな、とラネージュが思うのと同時に嫉妬心を感じた



(マリーと出会えて感情を知ったが嫉妬、は感じたことがないな)



マリーは知り合いに男性もいたが

明らかにラネージュに好意を向けていたのだ

離れていてもとても安心できたのを覚えている

初めての感覚に戸惑いつつも

娘が成長していることにとても嬉しさを感じた

誰かを信頼する、それはとても素敵なことなのだから




だからこそ信頼する誰かを失わないように

よりブロンシュには力をつけるべきだと思う

守れる強さを

相手の行動を読み取る力を

最悪のケースを避ける思考力を

冷静に考え感情のままに動かぬように









(かつての私のようになるな)












目を閉じ過去に思いを馳せる

それは数秒でしかないがラネージュにとって充分だ





目を開けブロンシュを見ると

マルミルメルがまとわりついている

平和で可愛らしい光景を目に焼き付けよう





「さて、お茶にしようか」





「あ!私サンドイッチ持ってきたんです!料理長の自信作です!ロックバードの肉が久しぶりに仕入れられたんですって!それを使って…」




楽しそうにサンドイッチを広げ説明をする

にこにこと笑うブロンシュはとても眩しい






「ありがとう。では森の実りを集めよう。」



この時期はこの果実が食べごろ…などラネージュも話しながら準備する

とても幸せな時間だ





(願わくばいつまでも続いてくれ)











ラネージュが変態気味/(^o^)\

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