よんじゅうにー
ほのぼの回(^^)
ドゥータ達がまた王都へ行ってしまった
ちなみに国王陛下の葬式は次の日にしめやかに行われた
魔族に操られていた、守り神の逆鱗に触れた、ということもあり参加する者は王族のみ
遺骨は王家の墓には入れないとのことだ
どこに埋葬されるかは公表されていない
1日かけて王都へ行き戴冠式に参加
夜会もあるためその次の日に出発、1日かけて領地へ戻る
なので今日出発したら3日後まで会えない
ブロンシュはドゥータのベッドの上で大の字になっていた
とてもふかふかなベッドである
エマはドゥータ達についていった
「ひま」
ほかにメイドさんとかメイド長、料理長もいてくれるけどみんなそれぞれの仕事をしている
ブロンシュはいまひとりぼっち
「久しぶりにひとりかも」
(あ、1匹か?)
その声に誰も返さない
静か
なんだか寂しさがこみ上げる
同時に温かさも感じる
寂しいけど寂しいと感じるのはいつも誰かが側にいてくれたから
それはとても嬉しいこと
「たくさん温もりを教えてくれた。帰ってきたらありがとうって伝えなきゃ」
肉球で口元を抑えふふふ、とひとりで笑う
端から見たら怪しいやつである
ラネージュから遊びに来いと言われたのを思い出す
森のみんなにも会いたいので出掛けよう
そう決めたブロンシュは
執事のルイに報告するべくころころ転がった
ベッドがふかふかすぎて起き上がれないからだ
「しゅっぱーつ!」
森まで猫の身体で歩いて30分
とことこ歩く
身体に風呂敷で包んだ荷物を携えている
料理長に作ってもらったサンドイッチだ
多めに作ってもらったから少し重いが皆の為
頑張って歩いている
途中小さい男の子とその母親とすれ違った
「あっ白猫さーん!」
街の皆にはブロンシュのことが知れ渡っていた
真っ白な美しい猫が精霊でみんなの事を見守っている、と
中には恐れを抱く者もいるが
比較的友好的に皆が接してくれる
「こんにちは白猫さん」
皆から白猫さん、と呼ばれるブロンシュは少し照れている
呼ばれなれないのだろう
「こんにちは」
「何背中に乗っけてんの??」
「サンドイッチだよ、これからお出かけなの」
「ピクニック?いいねー楽しんでね!」
またね、と手を振ってくれた親子に会釈する
少しのやり取りがとても嬉しい
ほっこり
胸辺りが温かくなった
「人って素敵だね」
ひとり呟いて森に向かった




