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さんじゅうしぃー






「むりむりむりむりむりむり!!」



部屋のドアから逃げようとしたブロンシュをエマが笑顔で捕まえる

ドアの取っ手につかまり

ぐぐぐ、と抵抗している

ドゥータはどうしたものか様子を見ている

助けなさいよ






「おとなしく…ドレスを合わせて…!」




「パーティーまであと3日でしょお?!ドレスの仕立てなんて間に合わないんじゃないの?仕立てたことないからわからないけど!!」




「奥様…坊っちゃんの、お母様が…ハァ、着ていらっしゃったドレスをベースに…なんとか仕立てるそうだから…!」




「それでも3日はむりだって!それに王都のパーティーなんてたくさん人来るんでしょ!お家の皆ならいいけどたくさんの人むりーー!!」




「間に合わせる、し…大丈夫よ…!なんであなた息切れしてないのよ!?」




エマだけなぜかヘロヘロだ















「お困りのようだね」




どこからか声が聞こえて驚いた

パパだ


でもなんだか小さいパパが現れた…

見た目は10歳くらいの少年のような見た目

白い髪に青い瞳なのですぐにわかる






「森からどこへでも、分身を飛ばすことができるようになったよ。もう少し大きくなれるがそれなりに力を使うから今日は少年の姿で失礼」





「えっ、まさか、大精霊様!?」





突然の訪問にドゥータとエマはピシッと姿勢を整える

初めて会う大精霊に緊張しているようだ



ドゥータの前にミニパパが立つ




「そう固くならんでいいよ

…君がブロンシュを拾ってくれたんだね、ありがとう

君のおかげでブロンシュの今がある」




「そんな…私などには勿体無いお言葉です…」




「ははは、緊張させてしまったな」







さて、とブロンシュに向き直る

エマが手を放したのでドア付近にちょこんと座っているかわいい我が子






「話は精霊から聞いておる

ドレスの件は私に任せよ

私の最高傑作を着ていってほしい」




えっ作れるの?




「…ドレスを仕立てられるのですか?」



「あぁ」



「パパが?」



「任せろ」




(…不安しかない)



「そもそも行きたくない…」



本音をポロッと出した

なんで行ったことのない王都へ、そしてマナーもまっったく分からないパーティーに行かなければならないのか

部屋でゴロゴロまったり

あとは散歩してご飯食べてぐうたらしたい

寝ていたい





「かなり不服そうだな」



心の声が聞こえたのかラネージュはくすくす笑う



「私も本当は王都なんぞに行ってほしくないが気になることがあってな。まぁ牽制も兼ねてブロンシュに行ってほしいんだ」



「牽制?」



なんのことだろうか?

教えるつもりはないのか曖昧に微笑んだ


ただ一つお願いされた









「王が牙を向いたと判断したらぶちかまして良し」




「良くなくない!?」









パパ喧嘩っぱやい疑惑( ॱߑॱ )

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