にじゅうきゅー
この街は暖かい時期と少し暑い時期、寒い時期の3つがある
冬が長い
今日もちらちらと降り始めてきた
降り積もるとどっかり壁ができるほどだそうだ
精霊は陽の光で魔力を得られるが
雪のほうが断然多いらしい
「つめたっ」
庭先の雪をちょんっと触ってみた
朝から降っている雪はもうブロンシュの足が埋まりそうなくらい積もっている
最近少し痩せてきたとはいえ外でも散歩したい
魔力が溜まるのならなおさら
(まだ満タンじゃないみたいだしあるに越したことないよね)
たしかに雪を触ると冷たいのだが
何かが流れ込んでくる気がする
それは冷たいような暖かいような
不思議な感覚
「でもズボズボ埋まりながら歩きたくないなぁ……」
(あっ、そういえば…)
あの時気づかなかったが
戦いの際ブロンシュは少女のような姿になった
みんなを傷つけられ血が上って分からなかった
ウィリアムがあとから興奮しながら教えてくれたのだ
めちゃくちゃ早口で
「少女の姿になれれば…雪の中でも遊べるんじゃない??」
力を抑えるのをやめれば光を纏う精霊へ
ならさらに力を解放すれば大きくなれる?
そう思いながら意識を集中してみた
何が起こるかわからないから
ちょっとずつ、ちょっとずつ…
目を閉じながら魔力をコントロールすると身体に変化が出てきた
目を開けると視界が高くなっている
成功だ!!
「…ブロンシュ?」
振り向くとドゥータが庭に来るところだった
「あっ、えーと、ブロンシュだよ?」
いきなり少女の姿を見られて
なんだか恥ずかしくなってきた
ツカツカとドゥータが近づいたと思ったら腕を引かれ連行される
「わっ、なに!?」
「早く!!」
ドゥータの寝室につれて来られた
なんで…??
「エマ!エマはいるか!」
「どうされましたか?」
叫ぶように呼ぶ声でエマが慌てて部屋に来た
「あらっ、これは…分かりました!!」
入ってきたと思ったらものすごいスピードでいなくなった
その間ベットに座らされシーツを被せられる
「わっ、なにするの!説明してよ!」
「露出が激しい!!!!!」
そう
ブロンシュは薄くて白いノースリーブワンピースを身に纏っていた
足が膝から出ている
そして寒そう
なんでワンピースを着てるかは謎だが精霊の一部(?)なのだろうか
足を露出させるのはあまりよくないので慌ててエマを呼んだみたいだ
「そうなの…?ちょっとよくわからないけど…」
「お待たせしました!」
エマが白とブルーのワンピースを持ってきてくれた
でもそれ大きくない…?エマのじゃない…?
ドゥータは席を外し
無理やりワンピースを着せられた
「やっぱり!これすごく似合うと思ったのよね!」
サイズはなぜかピッタリで鏡の前で立つよう言われた
「えっ…?なんか?大人じゃない???」
私何歳よ
これは…ロマンス…!?かと思いきや優しさでした
安定のドゥータくん
そして思ったよりでかくなるブロンシュちゃん




