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にじゅうにー




ずっと不思議だった

なぜお父さんがいないのか


母は少しくすんだ金髪、薄い水色の目

それとは全く違う白い髪、はっきりとした青い目の私

父は私と同じ色なのか





なぜお父さんはいなくなったのか









「…魔物を倒しながら魔族2体だとさすがに骨が折れてね…意識を落として回復しなければならなかった」



森を半分失った

精霊達も生まれ変わるように祈りを捧げなければならない

そして自分の身体も治癒が必要だ

いつ意識が戻るかもわからない


何年、何十年とかかるだろう




 

だがせめて…









「夢でマリーに別れを告げたんだ。私を忘れてもらうために」






泣いて嫌がる彼女を見ていられなかった

告げるだけ告げて姿を消した







「……当時はすぐ眠りに落ちたからのちに精霊達に聞いたんだ。マリーは心を壊したと…」





苦しそうな顔で握りこぶしを自分の太ももに打ち付ける

もどかしいのだろう

寄り添えなかった

苦しめてしまった




生き残った精霊達はマシェリの様子を度々見に来ていた

普通の人には姿が見えない

それはマリーもそうだ


見えないものたちと楽しげにはしゃぐマシェリ

人とは違う外見

自分を捨てた男の面影

外に出してしまえば後ろ指を指される

一人で育てなければならない責任





なんで




なんで




誰のせい?





ラネージュはもういない





ああ、マシェリのせいだ












「…だから私を家に閉じ込めたんですね…」






感情の行き場がなくてマシェリに手をあげた

だが


悲しそうな

苦しそうな

愛おしいものを見るような顔をしていた



本当はマシェリを愛していた







「じゃあそれから何年かして私は馬車に轢かれてしまったんですね…」



「そうだな…私が眠りについて12年ほどか。君が魂だけを彷徨わせて…」





え?




「あ…ちょっと、ちょっと待ってください!」




「なんだ?」





自分でも想定していなかったことに

呼吸が早くなる

心臓がうるさい





「わたしが轢かれたのは、小さいころですよね?12年も経ってたんですか…?」








「そうか…知らなかったのだな





マシェリが死んだのは13歳だ」








衝撃的な事実…

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