じゅうしーち
何が起こっている!?
この俺の腕が、
腕が
両方ない
「おのれええええ!!!!!よくも!この俺様の腕を!!」
目を剥き咆哮する
現実を受け入れられない
あんな小さな精霊に
見えない力で攻撃されたことを
そして2回も受けたことを
「それでも俺達魔族は再生する!!いい気になるなよ!!!」
すぐさま腕が生える様を見て
ウィリアムは絶望した
(この小さな精霊?がダメージを与えたのに…もう駄目なのか)
「ぶろ…ん…」
小さな声に猫は動く
「ドゥータ……痛かったね」
木に寄りかかり、息も絶え絶えだ
「なん、で、ここに…」
「みんなを守る為。ドゥータと騎士団のみんな、あとは私の家族たちを全部守る為にここへきたの」
「あぶ、ない」
「休んでて」
そっとドゥータから離れると
魔族がニヤニヤ見ていることに気づいた
「はははは!なんだ別れの言葉は終わったか?ちゃんと伝えとけよ、これから俺に殺されるんだからな!!!」
「…」
「そうだ、【雪の涙】の場所は知っているか?」
「知らない」
「なんだ、まぁお前のようなちびっこにゃあわからんか。20年前も見つけられなかったし大精霊に邪魔されたしなぁ」
「…」
「俺はそれなりにダメージ受けちまったから回復するのに時間がかかっちまった。まぁ
大精霊もかなりのダメージで消えかけていたもんな」
その言葉を聞いた瞬間
ブロンシュの光が激しく揺らめく
「なんだ怒ったのか?」
ニヤニヤする魔族はなおも煽る
「しかしちびっこのくせにそれなりに魔力が………」
ふと気づく
なぜ人間に精霊が見える?
かなり魔力のもつ者か、神官などの神力がある者なら分かるが
最後まで残った男でもそこまでの魔力はなかったはず
それにあのちびっこには封印された痕跡がある
その為か奴が初めて現れたときよりも段違いに魔力が上がっている
そして慄く
小さな猫の姿が変わる
10は越える少女の姿
「まさかお前…」
大精霊に近い、または同等の力を持つものは
具現化、人型になれるという
「光の紋章 雪の結晶 織り成す力を宿すもの」
本能だった
口から自然と紡ぐ
「やめ…やめろおおおおおおおお」
瞬間移動をし殴りかかるも躱される
魔族は知っていた
この魔法の威力を
20年前に大精霊から受けた傷が治ったはずなのに疼く
あの時は大精霊の力はほとんどなかったのに
かなりのダメージになった
それが魔力全開で放たれるとただでは済まない
「神の祈り 天の声 全ての力を注ぎ降れ」
魔族は離れた
逃げる
あの得体のしれない精霊から全力で逃げる
【光槍】
無数の槍が魔族を貫いた
まだまだ続くよシリアス回(*`・ω・´)キリッ




