じゅうごー
魔族の目撃情報は冒険者からだった
『おい、そっちはかなり深いぞ。精霊達に怒られる』
『なんだよダン、精霊なんて信じているのかぁ〜?』
バンダナを巻いた短髪の男は溜息をつく
『精霊はいるぞ。現に見たってやつがいるじゃないか』
ハンッと鼻で笑うのは肩までかかるくらいの茶髪の男
『そんなの幻覚だろ?おおかた魔物にやられたんだろ』
『ウィン…ほんとお前バチ当たりだよな』
うるせー、などとやいやい話しながらも魔物に警戒している
ただなぜかいつもより魔物がいない気がする
風で葉の擦れる音くらいしかしない
『不気味だな…』
『怖気づいた?ダンってわりと小心も…』
ドクン!!
「「!!」」
なんだ身体が動かない
汗が止まらない、なんだこれは
なんなんだよ
「(あっ…)」
声にならない声が漏れ出た
ダンは見た
人型で2本の立派な角を持った者
(おいおいうそだろ!?
話にしか聞いたことねーけど魔族なのか!?聞いてねーぞ!!!)
ウィンを見ると口を開けて固まっている
ガクガク震え今にも倒れそうだ
(クソッ!!動け足!!)
震える身体を無理やり動かしウィンをタックルするかのように捕まえ走った
どうりで魔物がいないはずだ
俺達のように戦意を喪失して逃げ出したんだろう
二人は幸運だ
魔族は二人の存在に気づいたがただの羽虫
ハエが遠くで飛んでいるかのように
ちらりと見るだけで興味をなくしたのだから
それからダンが冒険者ギルドに駆け込み情報を伝えたのだった
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「全軍とまれ!!!」
騎士団を率いるは
騎士団長【ウィリアム・バルケリー】
ドゥータの剣の先生でもある
「相手は魔族だ!!苦戦する相手だろう」
まだ苦戦と言えるのは自信の表れだ
普通であれば勝ち目など欠片もない
「前衛が銃で応戦、後衛の魔法使いは半分防御の壁を、半分は前衛のステータスの底上げと氷魔法を放て!
炎は使うな!森がやられる!
相手は素早い!
剣を持つものは前衛の両サイドに構えよ!銃部隊を守れ!
後衛は俺が守る!!!」
行くぞ!!!との声に
全員が声を張り上げ向かう
その中には剣を持ったドゥータもいる
ひゅっ
魔族が現れた瞬間、息を呑む
「っ怯むな!!!」
騎士団長の声で意識を戻し
各自動く
連携の取れた動きだ
ニタァ
魔族は笑う
珍しく好戦的な人間がいるから
「せめて10分はもってくれよ?」
騎士団長は20年前のスタンピードでも活躍したすっごい人\(^o^)/




