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じゅうさーん



「魔族が?」




執務室へルイが駆け込み報告をする

森に魔族が出たという




「父上、たしか20年ほど前にスタンピードが発生したんですよね。その時も魔族が現れたから、というのをお聞きしたと思うのですが」


「ああ…お前が生まれる前の話だ」




20年前

森に数体の魔族が現れた

人間のような出で立ちだが2本の角があり凶暴

普段は表に出ないが

ふらりと現れては大きな災害を引き起こす




当時アドンの父が騎士団を招集

ドゥータと同じくらいの年齢だったアドンはそこに参加をし魔族討伐へ向かった

実際に魔族とは対峙しなかったがスタンピードが発生しており、街に被害が出ないよう前線で戦った


詳細は不明だが魔族がいなくなっており魔物も落ち着き、

なんとか食い止めることができたのだ


森に住みついている精霊や

とりまとめる大精霊がいるが

普通の者は見ることができないため

動いたのか逃げたのかも分からない



ただ、見えるものからしたら

【精霊が少なくなっている気がする】とのこと




森が半分焼けてしまったものの

今では少しずつ再生しはじめている

長い月日がかかりそうだと思っていたところに



また魔族だ




「早急に各駐屯地に伝令、招集。ただし各地に3人ずつは人員を残せ。また3人にひとりは魔法を使えるものを。何かあったときの通信機の準備も怠るな」



「はっ」



アドンが素早く指示

ルイが伝達

ドゥータは騎士団に参加するべく動いた






(まぞく…まほう…)




聞き耳を立てていたブロンシュは考える



チリチリと胸が苦しいが

自分が忘れていることに関係しているのだと気づいた

そしてあの夢も






(もしかして20ねんまえのすたんぴーどってやつにまきこまれた…?)






そんな昔にいたのかわからないが

生まれ変わったのだ

何も不思議ではない




そしてあの声

弱々しい、男性の声



(いかなきゃ)







「ここにいたんですね!これから危ないから一緒にいましょう」


エマががっし!と捕まえ連行された

暴れるもエマは離してくれない





(いかなきゃいけないの!あ、でもいまいってもつれもどされる…)




猫の足と人間の足じゃわかりきったこと





(こっそり、ぬけだすんだ)

シリアスぅ

少しずつ自分のことに気づき知ろうとします

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