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山の一族と砂漠の一族
国が栄え人口も多い山の一族は、他の一族が連合することを恐れていました。個々の争いであれば山の一族は負けません。三方から攻められないように気を付ける必要がありました。友好関係を気づきさえすれば自ずと繁栄していくのは山の一族と知っていたのです。
そんな中、山の一族の中には他の一族との友好関係を築きたいと考える者もいました。彼らは山の一族の力を誇示しつつ、他の一族との交流を深めることで、連合を防ぐことを目指していました。
ある日、山の一族の若者たちは砂漠の一族との交流を深めるために、砂漠の一族の領地に訪れました。砂漠の一族の中には、山の一族と同様にまっすぐな性格を持つ者もいました。彼らは山の一族の若者たちと交流することで、新しい友情を育んでいくのでした。
この交流は、他の一族との友好関係を築くための第一歩となりました。山の一族は、砂漠の一族との交流をきっかけに、他の一族との交流を積極的に行うようになりました。それによって、一族間の争いは少しずつ減っていくようになりました。